FTP(アクティブモード/パッシブモード)とは?えふてぃーぴー
FTP(アクティブモード/パッシブモード)とは、制御の命令とファイルの中身を別々のコネクションで運ぶ点に特徴があるファイル転送プロトコル。制御側は常にクライアントからサーバの21番へ張るが、データ側は向きが二通りある。サーバの20番から利用者側へ張り返すのがアクティブモード、サーバがPASVで待受ポートを通知し利用者側から張るのがパッシブモードである。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
FTPが設計された当時のインターネットには、アドレス変換も境界ファイアウォールも無く、サーバから利用者側へ接続を張り返すことに支障がなかった。その後NAPTと境界防御が当たり前になると、外側から内側への接続が通らずアクティブモードが成立しなくなり、接続の向きをクライアント発にそろえるパッシブモードが用意された。既存プロトコルを新しい境界設計へ載せ替える典型例として、通信の向きと開放すべきポートの検討で問われる。
具体例
理化学研究所のミラーサイトのように、大容量の公開アーカイブをFTPで配ってきた例は多い。境界の内側にいる利用者はパッシブモードで接続するので、ファイアウォールは内から外への高位ポート宛の通信だけを許可すればよく、外から内への穴を開けずに済む。
試験での引っ掛け
パッシブモードでは制御もデータもクライアント発になる。向きを入れ替えた選択肢が定番。アクティブモードで外部からの接続を受けるのはサーバではなくクライアント側の高位ポートである点も取り違えやすい。またFTPは認証情報まで平文で流れるため、暗号化するならTLSを使うFTPSかSSH上のSFTPで、この2つも別物。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
FTPによるファイル転送には、制御用とデータ転送用の二つのコネクションが用いられる。これらのコネクションに関する記述のうち、適切なものはどれか。ここで、FTPは…
正解:どちらのコネクションの確立もクライアントからサーバに対して行う。
要点:パッシブモードFTPは制御もデータもクライアント発
パッシブモードのFTPでは、制御用コネクションはクライアントからサーバの21番へ確立する。続いてクライアントがPASVコマンドを送ると、サーバは待ち受けるポート番号を通知し、データ転送用コネクションもクライアントからサーバへ確立する。どちらもクライアント発信となるため、クライアント側のファイアウォールを通しやすい。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問13(IPA)
FTPを使ったファイル転送でクライアントが使用するコマンドのうち、データ転送用コネクションをクライアント側から接続するために、サーバ側のデータ転送ポートを要求す…
正解:PASV
要点:PASVはサーバ側のデータ用ポートを要求するコマンド
パッシブモードで動作させるとき、クライアントはPASVコマンドを送る。サーバはこれに対してデータ転送用に待ち受けるIPアドレスとポート番号を応答し、クライアントはそこへ接続する。データ用コネクションもクライアント発信になるため、クライアント側のファイアウォールを通しやすい。
出典:令和7年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
FTPを使ったファイル転送でクライアントが使用するコマンドのうち、データ転送用コネクションをクライアント側から接続するために、サーバ側のデータ転送ポートを要求す…
正解:PASV
要点:PASVはクライアントから接続するパッシブモード用のコマンド
FTPでデータ転送用コネクションをクライアント側から張るのがパッシブモードで、そのためにクライアントはPASVコマンドを送る。サーバはこれに応じて待ち受けるIPアドレスとポート番号を返し、クライアントがそこへ接続する。ファイアウォールやNATの内側にあるクライアントでも通信しやすいのがパッシブモードの利点である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。