プライベートIPアドレスとは?ぷらいべーとあいぴーあどれす
プライベートIPアドレスとは、インターネット上での一意性を保証しない代わりに、組織内なら自由に使ってよいと予約された IPv4 アドレス空間。10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16 の3ブロックが該当し、外部と通信するにはアドレス変換が必要になる。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
IPv4 のアドレスは約43億個しかなく、社内の端末1台ずつに世界で一意なアドレスを与えていれば早々に枯れる。外に出ない通信には一意性が要らないという性質を使い、組織内だけで通用する空間を切り出して枯渇を先送りしたのがこの仕組みで、RFC 1918 として標準化されている。NAT と対で理解する必要がある。
具体例
家庭用ルータは LAN 側へ 192.168.0.0/16 の一部を配り、NAPT(IP マスカレード)で1つのグローバルアドレスに束ねている。拠点の多い企業では 10.0.0.0/8 を使い、第2オクテットで拠点、第3オクテットで用途を割り当てると経路を集約しやすい。
試験での引っ掛け
プライベートアドレスだから外部から攻撃されない、というのは誤り。変換装置の設定不備や、内部へ侵入された後の横展開では普通に到達される。防御はファイアウォールとセグメント分割の仕事。また各拠点が独立に 192.168.1.0/24 を使っていると、拠点間 VPN で接続した瞬間に重複する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT(IPマスカレード)機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。Webサ…
正解:宛先IPアドレスと宛先ポート番号が書き換えられる
要点:NAPTは往路で送信元、復路で宛先のIPとポートを書き換える
NAPTは、内部のプライベートIPアドレスとポート番号の組を、グローバルIPアドレスと別のポート番号の組に変換する。Webサーバから戻ってくる応答パケットでは、宛先がルータのグローバルIPアドレスとその変換済みポート番号になっているため、ルータはこれを本来のPCのプライベートIPアドレスと元のポート番号に書き戻す。したがって書き換えられるのは宛先IPアドレスと宛先ポート番号である。
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
出典:令和4年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)解説で登場
家庭内で、PCを無線LANルータを介してインターネットに接続するとき、期待できるセキュリティ上の効果の記述のうち、適切なものはどれか。
正解:IPマスカレード機能による、インターネットからの侵入に対する防止効果
要点:IPマスカレードは外部から内部機器を直接指定させない
IPマスカレード(NAPT)は、LAN内の複数のプライベートIPアドレスを1つのグローバルIPアドレスに変換して通信する仕組みである。外部からはLAN内の個々の機器を直接指定できず、内側から始まった通信への応答しか通らないため、結果的にインターネット側からの侵入を受けにくくなる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (7) インターネット技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。