フールプルーフとは?ふーるぷるーふ
フールプルーフとは、利用者が操作を誤ることを前提に、そもそも危険な操作ができない構造にしておく設計。注意喚起や教育で防ぐのではなく、装置や画面の側で不可能にするのが要点で、信頼性設計ではヒューマンエラーを回避する技術に分類される。
最終更新:2026-10-07
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人は必ず操作を誤るという前提に立たないと、事故のたびに「注意していれば防げた」で幕を引くことになり、同じ事故が繰り返される。運用の努力に頼らず設計で吸収するという発想の転換がこの考え方で、対で語られるフェールセーフが「機器が壊れたとき」を扱うのに対し、フールプルーフは「人が間違えたとき」を扱う。両者を並べて出題するのが定番。
具体例
トヨタをはじめ各社が標準装備する自動車のシフトロック(ブレーキを踏まないとPからDへ動かせない)は代表例。ほかに電子レンジの扉インターロック(開けると発振が止まる)、画面設計なら日付を自由入力させずカレンダーから選ばせる方式が当たる。
試験での引っ掛け
フェールセーフとの分岐点は、きっかけが人の誤操作か機器の故障か。「操作手順書を整備する」「教育を徹底する」は運用面の対策であってフールプルーフではない——できないようにするところまでが要件。性能を落としてでも動かし続けるフェールソフト、冗長化で機能を保つフォールトトレラントとも役割が別。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問16(IPA)
安全性と信頼性について、次の方針でプログラム設計を行う場合、その方針を表す用語はどれか。 〔方針〕 不特定多数の人が使用するプログラムには、自分だけが使用するプ…
正解:フールプルーフ
要点:誤操作を前提に危険を防ぐ設計がフールプルーフ
フールプルーフは、利用者が誤った操作や不正な入力をしても、システムが危険な状態にならないようにあらかじめ備えておく設計思想である。入力データの妥当性チェックを厚くし、前提条件を満たさないデータにはエラーメッセージを返して再入力を促す設計は、まさに利用者の誤りを想定した作りであり、フールプルーフに当たる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問16(IPA)解説で登場
フェールセーフの考えに基づいて設計したものはどれか。
正解:交通管制システムが故障したときには、信号機に赤色が点灯するようにする。
要点:フェールセーフは故障時に安全な側へ倒す設計思想
フェールセーフは、故障が起きたときにシステムを安全な側の状態へ倒す設計思想である。交通管制システムが故障したときに信号機を赤にすれば、車両は停止するので事故という最悪の事態を避けられる。稼働継続を狙うフォールトトレラントや、誤操作を防ぐフールプルーフとは目的が異なる。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. システムの構成 > (7) 信頼性設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。