迷惑メール(スパム)とは?めいわくめーる
迷惑メール(スパム)とは、受け取る側が望んでいないのに、宣伝や詐欺を目的として一方的に大量送信される電子メール。煩わしいだけでなく、偽サイトへ誘導するリンクや、マルウェア(ウイルスなど悪意のあるソフトの総称)を仕込んだ添付ファイルの入り口になる点が脅威として扱われる。広告目的の送信は特定電子メール法で規制され、あらかじめ同意を得た相手にだけ送るオプトイン方式が原則である。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
郵便のダイレクトメールは1通ごとに印刷代と切手代がかかるため、送る側も数を絞らざるを得なかった。電子メールは宛先を何万件並べても費用がほとんど変わらないので、反応率がごくわずかでも送る側の採算が合ってしまう。この費用の偏りが、送りたい側と受け取る側の対立を生み、法律による規制と受信側での自動的なふるい分けの両輪で抑える形になった。試験ではこの規制と対策の組み合わせが問われる。
具体例
Gmailでは、送信元の情報や本文の特徴から迷惑メールと判定されたものが自動で「迷惑メール」フォルダへ振り分けられ、一定期間で削除される。企業側でも、自社名をかたったメールが取引先へ届くのを防ぐため、メールが名乗っている送信元のドメイン(メールアドレスの@より後ろ)から本当に送られたかを受信側が確かめられる送信ドメイン認証を設定する取り組みが広がっている。
試験での引っ掛け
特定電子メール法が原則として求めるのはオプトイン(同意を得た相手にだけ送る)であり、いつでも受信拒否できる窓口を置くだけでは足りない。また迷惑メールフィルタは受信側の対策であって、送信側の義務を肩代わりするものではない。正規のメールが誤って振り分けられることもある点にも注意する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問71(IPA)
スパムメールの説明として、適切なものはどれか。
正解:受信者の承諾なしに無差別に送付されるメールのこと
要点:スパムは受信者の同意なく無差別に送られる迷惑メール
スパムメールは、受け取る側の同意を得ないまま、宣伝などを目的に無差別・大量に送りつけられるメールを指す。迷惑メールとも呼ばれ、通信資源の浪費や詐欺の入口になることが問題視されている。あらかじめ登録した人に配信するメールマガジンとは、受信者の同意の有無で区別される。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問28(IPA)解説で登場
プロバイダ責任制限法によって,プロバイダの対応責任の対象となり得る事例はどれか。
正解:書込みサイトへの個人を誹謗中傷する内容の投稿
要点:プロバイダ責任制限法は流通情報による権利侵害を扱う
プロバイダ責任制限法は、インターネット上で他人の権利を侵害する情報が流通した場合について、プロバイダの損害賠償責任の範囲や、発信者情報の開示請求の手続を定めた法律である。したがって掲示板等への誹謗中傷の書込みのように、情報の流通によって権利が侵害される事例が対象となる。不正アクセスや迷惑メール、個人情報の目的外利用は、それぞれ別の法律が規律する。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問59(IPA)
迷惑メールを受信したときに避けるべき行動はどれか。
正解:発信者に対して苦情を申し立てるために,迷惑メールに返信する。
要点:迷惑メールへの返信はアドレスが有効だと教えてしまう
迷惑メールに返信すると、そのメールアドレスが実際に使われていることを送信者に知らせることになり、以後さらに多くの迷惑メールを呼び込む恐れがある。苦情であっても返信は避け、開かずに削除する、フィルタで振り分ける、送信元のプロバイダへ通報するといった、相手に反応を返さない対処を選ぶべきである。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問61(IPA)
マルウェアに関する説明a〜cとマルウェアの分類の適切な組合せはどれか。 a 感染したコンピュータが、外部からの指令によって、特定サイトへの一斉攻撃、スパムメール…
要点:ボットは遠隔指令、スパイウェアは情報窃取、バックドアは裏口
aのように攻撃者の指令を受けて一斉攻撃や迷惑メール送信を行う仕組みはボットで、感染機の集まりはボットネットと呼ばれる。bのように利用者の入力や行動の情報を密かに集めて外部へ送るものはスパイウェア、cのように後から不正に侵入するために仕掛けられる裏口はバックドアである。したがってボット・スパイウェア・バックドアの並びが正しい。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 61. 情報セキュリティ > (3) 脅威と脆弱性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。