ボットとは?ぼっと
ボットとは、パソコンやスマートフォン、インターネットにつながる機器に入り込み、攻撃者がインターネット越しに出す指令どおりに動かせるようにするマルウェア(悪意のあるソフトの総称)。感染しても目立った症状が出にくく、持ち主が気づかないまま、迷惑メールの大量送信、ほかのサイトへの攻撃、情報の盗み出しに使われる。多数のボットが一つの指令元にまとめて操られる状態をボットネットという。名前はロボット(robot)から来ている。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
昔のコンピュータウイルスには、画面に表示を出したりデータを壊したりして、感染が目立つものが多かった。しかし攻撃者にとっては、感染した機器をこっそり使い続けたほうが得になる。そこで、壊さずに潜み、外からの指令を待って働く型のマルウェアが増え、ロボットのように操られることからボットと呼ばれるようになった。
具体例
2016年に見つかったMirai(ミライ)は、防犯カメラや家庭用ルーター(家の機器をインターネットにつなぐ機器)などのIoT機器(インターネットにつながる機器)に感染するボットで、初期設定のままのパスワードを次々に試してログインし、入り込んだ。感染した機器は普段どおり動いて見えるため、持ち主は自分のカメラが攻撃に使われていることに気づけなかった。対策は、初期パスワードを変えることと、機器のソフトを最新にすること。
試験での引っ掛け
ボットの特徴は「外部からの指令で遠隔操作される」こと。自分で自分の複製を作って広がるのはワーム、利用者の情報をこっそり集めて送るのはスパイウェア、侵入の痕跡を隠す道具一式はルートキットで、過去問ではこれらの説明と並べて選ばせる。また、会話に自動で答えるチャットボットや、事務作業を自動化するRPA(ソフトウェアのロボット)もボットと呼ぶことがあるが、セキュリティの問題でボットと言えばマルウェアのこと。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問73(IPA)
ボットの説明はどれか。
正解:多数のPCに感染して、ネットワークを通じた指示に従ってPCを不正に操作することで一斉攻撃などの動作を行うプログラムのこと
要点:ボットは外部の指令で感染機器を操り一斉攻撃に悪用される
ボットは、感染した機器を外部からの指令で操れるようにするマルウェアである。多数の感染機器が一つの指令元にまとめて操られる状態はボットネットと呼ばれ、大量のメール送信や特定サイトへの一斉攻撃などに悪用される。感染しても目立った症状が出にくく、気付きにくいのが特徴である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問81(IPA)解説で登場
マクロウイルスに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:ワープロソフトや表計算ソフトのデータファイルに感染する。
要点:マクロウイルスは文書・表計算のデータファイルに感染する
マクロウイルスは、ワープロソフトや表計算ソフトが備えるマクロ機能を悪用し、文書ファイルや表計算ファイルに埋め込まれて感染するウイルスである。プログラムファイルではなくデータファイルを介して広がるため、添付文書を開いただけで感染するおそれがある点が特徴である。自己複製して伝播するのはワーム、遠隔操作や情報窃取を行うのはトロイの木馬(ボット)にあたる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問61(IPA)
ウイルス対策ソフトに関する記述a〜cのうち,適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a USBメモリから感染するタイプのウイルスを検知できるものがある。 b …
正解:a, b, c
要点:対策ソフトを最新にしても未知のウイルスは検知漏れがある
現在のウイルス対策ソフトは、USBメモリなど外部媒体を経由して感染するタイプや、外部からの指令で動作するボットも検知対象としている。一方で、パターンファイルを最新に保っていても、未知のウイルスや検体が登録されていない新種は検知できないことがある。したがってa・b・cのいずれも適切である。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問83(IPA)
ボットへの感染防止の対策として、適切でないものはどれか。
正解:ハードディスクを暗号化する。
要点:暗号化は漏えい対策。マルウェア感染そのものは防げない
ボットは、外部から遠隔操作されるために送り込まれるマルウェアの一種で、感染経路はメールの添付ファイルや不正なWebサイトの閲覧などである。したがって対策はウイルス対策ソフトの導入や不用意な閲覧・開封を避けることになる。ハードディスクの暗号化は盗難・紛失時の情報漏えいを防ぐ対策で、感染そのものを防ぐ効果はない。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問61(IPA)
マルウェアに関する説明a〜cとマルウェアの分類の適切な組合せはどれか。 a 感染したコンピュータが、外部からの指令によって、特定サイトへの一斉攻撃、スパムメール…
正解:a:ボット b:スパイウェア c:バックドア
要点:ボットは遠隔指令、スパイウェアは情報窃取、バックドアは裏口
aのように攻撃者の指令を受けて一斉攻撃や迷惑メール送信を行う仕組みはボットで、感染機の集まりはボットネットと呼ばれる。bのように利用者の入力や行動の情報を密かに集めて外部へ送るものはスパイウェア、cのように後から不正に侵入するために仕掛けられる裏口はバックドアである。したがってボット・スパイウェア・バックドアの並びが正しい。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。