内部監査とは?ないぶかんさ
内部監査とは、会社の中の、点検される部署からは独立した担当者(内部監査部門)が、業務や仕組みが社内規程や法令どおりに適切に運用されているかを確かめ、結果を経営者に報告する活動。会社の外の専門家が行う外部監査と対になる。会社の情報システムが正しく安全に使われているかを点検するシステム監査も、内部監査の一環として行われることが多い。
最終更新:2026-10-10
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規程やマニュアルを作っても、現場の運用は時間とともに少しずつずれていき、当事者は自分のやり方が正しいと思い込むので気づきにくい。外部の監査や事故で発覚してからでは手遅れになるため、組織の中に、当事者以外が定期的に規程と突き合わせる仕組みを持つ。自分の仕事を自分で採点しても点検にならないので、点検される部署からの独立が求められる。
具体例
東京証券取引所に上場する会社は、金融商品取引法の内部統制報告制度(J-SOX)によって、財務報告を正しく作るための社内の仕組み(内部統制)がうまく働いているかを毎年評価し、報告することが求められている。この評価の実務を、社長直属の内部監査室などが各部署を回って記録を確かめる形で担うことが多い。
試験での引っ掛け
内部統制を整え、運用する責任を負うのは経営者であって、内部監査人ではない。過去問には「内部監査人は内部統制の整備や運用に監督責任をもつ」という誤りの選択肢が出た。内部監査は、内部統制がうまく働いているかを見守る活動(モニタリング)のうち、日常業務とは別に行う「独立的評価」に当たる。また監査人の役割は問題を指摘して改善を勧めるところまでで、改善策を実行するのは点検を受けた部署である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問35(IPA)解説で登場
内部統制が有効に機能していることを継続的に評価するプロセスはどれか。
正解:モニタリング
要点:モニタリングは内部統制の有効性を継続的に評価する
内部統制の基本的要素の一つであるモニタリング(監視活動)は、統制が意図したとおりに機能しているかを継続的に、あるいは独立した評価によって確かめ、不備があれば是正につなげる活動である。日常業務に組み込んだ日常的モニタリングと、内部監査などの独立的評価がある。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問42(IPA)
企業の内部監査の一環で実施されるシステム監査の内容として、適切なものはどれか。
正解:システム部門以外の者が、システム部門での業務がルールどおりに実施されているかを、チェックシートを使用して確認した。
要点:システム監査は独立した立場の者が点検・評価する
システム監査は、監査対象から独立した立場の者が、情報システムに関わる業務が基準どおり適切に行われているかを点検・評価する活動である。内部監査であっても、監査される部門とは別の立場から実施することで客観性が保たれる。自部門による自己点検や、日常業務としての棚卸しは監査とは呼べない。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問45(IPA)解説で登場
基本方針に基づいて内部統制を整備及び運用する役割と最終責任を有する者はだれか。
正解:経営者
要点:内部統制を整備・運用する最終責任は経営者にある
内部統制は組織の運営そのものに関わる仕組みであり、基本方針を定めて整備・運用し、その有効性に最終的な責任を負うのは経営者である。監査役や内部監査人は、その仕組みが有効に機能しているかを監視・評価する立場にあり、整備の責任主体ではない。株主は経営者を選任・監督する立場である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。