会計監査とは?かいけいかんさ
会計監査とは、会社の決算書(貸借対照表や損益計算書などの財務諸表)が、ルールどおりに正しく作られているかを確かめる監査です。会社法で一定の会社に置くことが決められた会計監査人が行い、会計監査人には公認会計士か監査法人が就きます。シラバスでは、業務監査・情報セキュリティ監査・システム監査と並んで「監査の種類」として用語例に挙がっています。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
株主や取引先は、会社が出す決算書の数字を見てお金を出すか、取引を続けるかを決めます。しかし会社が自分で作った数字だけでは、本当に正しいかどうか外からは分かりません。そこで、会社から独立した専門家が数字を確かめ、その結果を示す仕組みとして会計監査が置かれています。
具体例
上場企業の決算発表では、監査法人が財務諸表を確かめた結果を示す監査報告書が添えられます。売上の数字を確かめる際には、金額を計算している販売管理システムが正しく動いているかについて、システム監査の結果を参考にすることもあります。
試験での引っ掛け
会計監査人と監査役を混同させる問題が定番です。監査役は取締役の仕事ぶり(職務執行)を監査する会社の機関で、会計監査人とは別です。どちらも株主総会で選ばれ、取締役会や社長が選ぶのではありません。また、会計監査・業務監査・システム監査は対象が違うだけで、システム監査が会計監査の一部という上下関係ではありません。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問16(IPA)解説で登場
監査役を選任する者又は機関として,適切なものはどれか。
正解:株主総会
要点:監査役は株主総会が選任し、取締役からの独立性を保つ
会社法では、監査役は株主総会の決議によって選任される。監査役は取締役の職務執行を監査する立場にあるため、監査される側である取締役会や社長が選任すると独立性が保てない。会計監査人も同じく株主総会で選任される立場であり、監査役を選ぶ権限はない。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問7(IPA)
企業が作成する計算書類などを監査する者はどれか。
正解:会計監査人
要点:計算書類を監査するのは会計監査人(公認会計士・監査法人)
会社法上、計算書類(貸借対照表や損益計算書など)が適正に作成されているかを監査するのは会計監査人であり、公認会計士または監査法人がこれに就く。他の選択肢は情報システムの点検や登記手続、税務の代理などを担う職であり、計算書類の監査を行う立場ではない。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問26(IPA)解説で登場
監査役の役割の説明として、適切なものはどれか。
正解:取締役の職務執行を監査すること
要点:監査役は取締役の職務執行を監査する
監査役は、取締役の職務の執行が適法・適正に行われているかを監査する機関である。業務執行を担う取締役から独立した立場で監視することにより、企業統治の実効性を確保する役割を負う。会計監査人(公認会計士)とは別の機関である点に注意する。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問40(IPA)解説で登場
監査を,業務監査,システム監査,情報セキュリティ監査に分類したとき,監査の目的に関する記述a~dと監査の種類の適切な組合せはどれか。 a 財務諸表がその組織体の…
正解:業務監査:d システム監査:b 情報セキュリティ監査:c
要点:財務諸表の適正性評価は会計監査で、3分類には含まれない
財務諸表の適正性を評価するのは会計監査であり、選択肢の3分類には含まれない。会計業務以外の業務全般の遂行状況を評価するのが業務監査、情報システムに関わるリスクへの統制を評価するのがシステム監査、情報セキュリティのリスクマネジメントに関する統制を評価するのが情報セキュリティ監査である。
出典:平成30年度 秋期 ITパスポート試験 問45(IPA)
監査役が行う監査を、会計監査、業務監査、システム監査、情報セキュリティ監査に分けたとき、業務監査に関する説明として、最も適切なものはどれか。
正解:取締役が法律及び定款に従って職務を行っていることを監査する。
要点:監査役の業務監査は取締役の職務が法令・定款に沿うかを見る
監査役は取締役の職務執行を監査する立場にあり、その中身は会計に関する監査と、それ以外の職務全般に関する監査に分かれる。後者が業務監査で、取締役が法令や定款、株主総会の決議に従って適正に職務を行っているかを確かめるものである。会計帳簿の適正性、情報システムの有効性、情報資産の安全管理は、それぞれ別の監査が扱う。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。