一貫性とは?いっかんせい
一貫性とは、データの内容に矛盾がなく、決められた条件がどの時点でも守られている状態のこと。処理の途中で電源が落ちたり、同じデータを複数の人が同時に触ったりしても、「在庫数がマイナスになっている」「入金だけあって出金がない」といった、あってはならない状態を残さないことを指す。情報システムに求められる基本的な性質のひとつで、業務データを正しく保つための前提になる。データを複数の場所に写して持つ場合は、写した先まで同じ内容になっていることも一貫性と呼ぶ。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
お金や在庫を動かす処理は、途中で止まると「引き落としたが振り込まれていない」「出荷したのに在庫が減っていない」という中途半端な状態を残す。紙の帳簿なら人が突き合わせて気づけたが、1日に何万件も自動で処理される仕組みでは、誰にも気づかれないまま矛盾が積み上がり、後から正しい数字を復元できなくなる。だから「あってはならない状態は最初から作らせない」ことを人の注意力ではなく機械側に保証させる必要が生まれた。
具体例
PayPayで友人に1,000円を送ると、自分の残高が1,000円減り、相手の残高が1,000円増える。片方だけ反映されて全体の合計が変わってしまう状態は起こらないよう作られており、これが一貫性が保たれているということである。
試験での引っ掛け
「いつも同じ画面が出る」「操作方法が統一されている」という使いやすさの話と混同しやすいが、ここでの一貫性はデータの矛盾のなさを指す。可用性(止まらないこと)や機密性(見せないこと)とも別の観点なので、設問文がどの性質を聞いているかを先に見分ける。
関連用語
出た過去問
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問79(IPA)
関係データベースのデータを正規化する目的として、適切なものはどれか。
正解:データの一貫性を保つ。
要点:正規化の目的は重複を排してデータの一貫性を保つこと
正規化は、一つの表に重複して持たれているデータを複数の表に分割し、同じ事実が1か所にだけ記録されるように整理する作業である。重複がなくなることで、更新漏れによる矛盾(更新時異状)が起きにくくなり、データの一貫性が保たれる。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問77(IPA)
DBMSにおいて、データへの同時アクセスによる矛盾の発生を防止し、データの一貫性を保つための機能はどれか。
正解:排他制御
要点:排他制御は同時更新による矛盾を防ぐ仕組み
排他制御は、あるデータを更新している間ほかの処理からの更新を待たせることで、同時アクセスによる矛盾(後から書いた内容が前の更新を消してしまう等)を防ぎ、一貫性を保つ機能である。ロックを掛け合って互いに待ち続ける状態がデッドロックで、これは排他制御に伴って起こり得る不具合であり、機能そのものではない。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問76(IPA)
データベースの処理に関する次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。 データベースに対する処理の一貫性を保証するために、関連する一連の処理を一つの単…
正解:a:トランザクション処理 b:ログファイル
要点:トランザクションは一括処理の単位、履歴はログに記録
一連の関連する処理をまとめ、すべて成功するか、すべて取り消されるかのどちらかになるよう扱う単位をトランザクションという。処理が途中で失敗した場合に備え、更新の履歴をログファイルに記録しておき、これを用いて未完了の更新を取り消したり、障害後に更新を再現したりして一貫性を回復する。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。