WBS(作業分解構成図)とは?だぶりゅーびーえす
略語の意味
WBS(作業分解構成図)=Work Breakdown Structure
プロジェクトでやるべき作業を、大きなまとまりから小さな作業へ順に分けていき、一覧の形にした図
- Work
- 作業
- Breakdown
- 分解・細かく分けること
- Structure
- 構造・組み立て
WBS(作業分解構成図)とは、プロジェクトで実施すべき作業を、大きなまとまりから小さな単位へ階層的に分解して一覧にした図表。作業の抜け漏れを防ぐとともに、末端の単位ごとに担当者・工数・費用を見積もれるようにし、進捗管理の土台にする。プロジェクトの作業範囲(スコープ)を関係者で合意するための道具でもある。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
プロジェクトは前例の無い仕事なので、「システムを作る」と言われただけでは、何にどれだけ人と時間が要るのか誰にも見積もれない。見積もれない作業は進捗も測れず、途中で「聞いていない作業」が噴き出して日程が崩れる。そこで、まず仕事を管理できる大きさまで割る作業を最初に置いたのがWBSである。ITパスポートではスコープ管理の道具として、他の図表と区別して問われる。
具体例
社内の販売管理システム刷新なら、まず「要件定義」「設計」「開発」「テスト」「移行」に分け、「設計」をさらに「外部設計」「内部設計」へ、内部設計を画面単位へと、担当者と工数を置ける大きさまで分解していく。
試験での引っ掛け
分解するのは「作業」であって、組織図のように部署や担当者を並べたものではない。細かくするほど良いわけでもなく、管理できる単位で止める。WBSが表すのは作業の範囲であり、作業どうしの前後関係や日程を表すのはアローダイアグラムやガントチャートの役目である。
関連用語
出た過去問
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問52(IPA)
プロジェクトマネジメントにおけるWBSの要素分解に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:要素分解の最下位の詳細さは、コスト見積りとスケジュール作成を行えるレベルである。
要点:WBSの最小単位は見積りと日程作成ができる粒度
WBSは作業を階層的に分解した構造で、最下位の作業単位(ワークパッケージ)は、担当者を割り当てて工数と期間を見積もれる程度の大きさにするのが原則である。分解の深さは作業の性質や規模によって異なってよく、細かくすれば管理の手間が増える点にも注意する。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問89(IPA)
在庫管理システム(以下、システムという)の開発計画に関する記述。Sさんは、システムを構築するプロジェクトに参加することになった。システムの開発計画は、プロジェク…
正解:システム結合
要点:複数サブシステムにまたがる作業は上位階層に置く
WBSの第1階層には、システム全体にまたがる作業とサブシステム単位の作業が並んでいる。システム結合は複数のサブシステムを組み合わせて確認する作業なので、特定のサブシステムに属さず全体にかかわる。したがってシステム要件定義と同じ階層に置くのが適切である。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問91(IPA)
在庫管理システムの開発計画に関する記述(問89・90と同じ状況)。作業内容定義では、作業分割で作成したWBSを基に、担当、工数を加えた表を作成した。次の表はその…
正解:10
要点:クリティカルパスは並行経路のうち最長の経路
画面設計は、画面一覧から画面フローへ進む経路と、画面レイアウトから画面入出力項目へ進む経路が並行して走る構造になっている。前者は4+6で10日、後者は3+2で5日かかる。全体の期間を決めるのは長いほうなので、クリティカルパスは10日である。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)
新営業店システム開発プロジェクトの作業を,図のように階層的に表現する手法はどれか。
正解:WBS(Work Breakdown Structure)
要点:WBSは作業を階層的に分解して管理単位を明確にする
WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)は、プロジェクトの成果物や作業を段階的に細かく分解し、階層構造(ツリー)で整理する手法である。最下位の作業単位まで分けることで、見積りや担当割当て、進捗管理の単位が明確になる。日程の前後関係を表すPERTや、規模を見積もるファンクションポイント法とは目的が異なる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問41(IPA)
プロジェクトマネジメントにおいて計画を立てる際に用いられる手法の一つであり、プロジェクト全体を細かい作業に分割し、階層化した構成図で表すものはどれか。
正解:WBS
要点:WBSは作業を階層的に分解し見積りと管理の単位を定める
WBS(Work Breakdown Structure)は、プロジェクトの成果物や作業を段階的に細かく分解し、階層構造の図として整理したものである。最下位の要素まで分解することで、見積り・要員割当て・進捗管理の単位が明確になり、作業の抜け漏れを防げる。
出典・参考
公式シラバスの5 プロジェクトマネジメント > 27. プロジェクトマネジメント > (1) プロジェクトマネジメントに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。