進捗管理とは?しんちょくかんり
進捗管理とは、作業の実績を計画と突き合わせ、遅れやその兆しを早く見つけて手を打つ活動。計画時に決めた作業単位ごとに、予定と実績、残っている作業量を定期的に確認する。遅れが分かった段階で要員や順序を調整し、納期への影響を抑えることが目的で、遅れを記録に残すこと自体が目的ではない。
最終更新:2026-10-10
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作業の遅れは、終わってから数えれば正確に分かるが、そのときには打つ手が残っていない。途中で測ろうにも、担当者の自己申告する進み具合は感覚に寄り、9割まで進んだ状態が何日も続くことが起きる。そこで、完了したか否かで判定できる小さな単位に作業を割り、決めた周期で実績を集める形が取られるようになった。早く気づくほど選べる手が多い、という前提の上に立つ活動である。
具体例
ガントチャート(作業ごとの予定を横棒で並べた図)で予定と実績のバーを上下に並べれば、どの作業が何日遅れているかが一目で分かる。ヌーラボのBacklogやアトラシアンのJiraでは、完了した課題数の推移をグラフにして、残作業が計画どおり減っているかを確認する。
試験での引っ掛け
進み具合の割合を担当者の感覚で報告させると実態を外す。完了か未完了かで数えられる単位に割ることが要点になる。また作業の消化率だけを見ても、費やした費用に見合う成果かは分からないため、コストと併せて見るEVM(Earned Value Management:進み具合と費やした費用を金額に置き換えて比べる管理手法)が用意されている。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問34(IPA)解説で登場
プロジェクトを立ち上げるときに、最初に行うことはどれか。
正解:プロジェクト目標の明確化
要点:プロジェクトはまず目標と範囲の明確化から始める
プロジェクトは、有期で独自の成果物を生み出す活動であり、まず「何をどこまで達成すれば成功か」という目標と範囲を明確にすることから始まる。目標が定まってはじめて、必要な作業の洗い出し、スケジュールや予算の立案ができ、進捗管理はその計画に対して行うものである。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)解説で登場
新営業店システム開発プロジェクトの作業を,図のように階層的に表現する手法はどれか。
正解:WBS(Work Breakdown Structure)
要点:WBSは作業を階層的に分解して管理単位を明確にする
WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)は、プロジェクトの成果物や作業を段階的に細かく分解し、階層構造(ツリー)で整理する手法である。最下位の作業単位まで分けることで、見積りや担当割当て、進捗管理の単位が明確になる。日程の前後関係を表すPERTや、規模を見積もるファンクションポイント法とは目的が異なる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問51(IPA)
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問41(IPA)解説で登場
プロジェクトマネジメントにおいて計画を立てる際に用いられる手法の一つであり、プロジェクト全体を細かい作業に分割し、階層化した構成図で表すものはどれか。
正解:WBS
要点:WBSは作業を階層的に分解し見積りと管理の単位を定める
WBS(Work Breakdown Structure)は、プロジェクトの成果物や作業を段階的に細かく分解し、階層構造の図として整理したものである。最下位の要素まで分解することで、見積り・要員割当て・進捗管理の単位が明確になり、作業の抜け漏れを防げる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問45(IPA)解説で登場
プロジェクトの進捗を管理する場合の留意事項として、適切なものはどれか。
正解:進捗状況を定量的に判断するために、数値化できる項目を選び、目標値を設定する。
要点:進捗管理は数値化した項目と目標値で客観的に判断する
進捗を客観的に管理するには、完了した作業数や成果物の件数など数値化できる項目を選び、いつまでにどこまで進めるかという目標値を設定して実績と比較する。「おおむね順調」といった定性的な把握では遅れの兆候を早期に捉えられない。管理者が実績を勝手に書き換えることは当然許されない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。