PERT(アローダイアグラム)とは?
PERT(アローダイアグラム)とは、プロジェクトを構成する各作業(アクティビティ)の順序関係と所要時間を矢印(アロー)でつないだ図(アローダイアグラム)で表し、プロジェクト全体の最短完了日数や、遅延が全体に直結する作業経路(クリティカルパス)を明らかにする手法。作業を矢印で、作業の始まり・終わりの結び目(イベント)を丸印で表す。プロジェクトのスケジュール管理や進捗管理に広く用いられる。
ITパスポートの過去問では19回出題されています(2009年度〜2024年度)。
ぱーと
PERT(アローダイアグラム)の意味
プロジェクトを構成する各作業(アクティビティ)の順序関係と所要時間を矢印(アロー)でつないだ図(アローダイアグラム)で表し、プロジェクト全体の最短完了日数や、遅延が全体に直結する作業経路(クリティカルパス)を明らかにする手法。作業を矢印で、作業の始まり・終わりの結び目(イベント)を丸印で表す。プロジェクトのスケジュール管理や進捗管理に広く用いられる。
PERT(アローダイアグラム)の具体例
システム開発プロジェクトの各工程(設計・製造・テストなど)の依存関係と所要日数をアローダイアグラムに整理し、全体の納期に最も影響する作業経路(クリティカルパス)を特定して重点的に進捗管理した。
PERT(アローダイアグラム)は試験でどう引っ掛けられる?
矢印が作業、丸が結合点。点線のダミー作業は所要日数ゼロで順序関係だけを示し、実際の作業ではない点が引っ掛けになる。全体の所要期間はクリティカルパス(余裕=フロートがゼロの最長経路)の合計で決まり、最短の経路ではない。期間を縮めたいときもクリティカルパス上の作業を短縮する。クリティカルパス外の作業には多少の遅れを吸収できる余裕(フロート)がある場合がある。
PERT(アローダイアグラム)と関連する用語
PERT(アローダイアグラム)が出た過去問
時間を横軸にし、タスクを縦軸に取って所要期間に比例した長さで表した工程管理図はどれか。
正解:ガントチャート
要点:ガントチャートは作業期間を横棒で示す工程管理図
ガントチャートは、縦軸に作業(タスク)、横軸に時間を取り、各作業の開始から終了までを所要期間に比例した長さの横棒で示す工程管理図である。予定と実績を並べて示せるため進捗の把握に向く。作業の順序関係や最長経路を扱うのはアローダイアグラム、データ構造を表すのはE-R図である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問50(IPA)業務をモデル化する際のモデリング手法の適切な組合せはどれか。
正解:業務プロセスモデル:DFD データモデル:E-R図
要点:業務プロセスはDFD、データ構造はE-R図
DFDはデータの流れと処理・データストアで業務の処理過程を表す図であり、業務プロセスのモデル化に用いる。E-R図は実体(エンティティ)とその間の関連を表す図で、データ構造のモデル化に用いる。PERTは作業の順序と所要時間から日程を管理する手法で、モデリング手法ではない。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問31(IPA)図のアローダイアグラムで示される日程のプロジェクトが開始されてから5週が経過した。各工程の進捗率が表に示すとおりの場合、プロジェクト完了の遅延につながる工程はど…
正解:G
要点:遅延はクリティカルパス上の進捗遅れから生じる
各経路の所要期間を見ると、C→Gの経路が2+8=10週で最長のクリティカルパスになる。Cは完了しており、Gは5週時点で25%(8週のうち2週分)しか進んでいないため、残り6週かかり完了は11週目となる。他の工程は残りの作業を予定どおり進めれば10週以内に収まるので、遅延の原因はGである。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問46(IPA)図のアローダイアグラムで、AからGに至る全体の作業日数に影響を与えないことを条件に、C→Fの作業の遅れは最大何日間まで許容できるか。
正解:4
要点:作業の余裕日数=最遅完了−最早開始−所要日数
最早開始時刻を順に求めるとCは3日目、Fは経路A→B→D→Fが最も遅く13日目、Gは17日目となり、全体は17日である。GからさかのぼるとFの最遅完了時刻は17−4=13日目になる。C→Fは3日目に開始でき所要6日なので、13−3−6=4日の余裕がある。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問35(IPA)新営業店システム開発プロジェクトの作業を,図のように階層的に表現する手法はどれか。
正解:WBS(Work Breakdown Structure)
要点:WBSは作業を階層的に分解して管理単位を明確にする
WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)は、プロジェクトの成果物や作業を段階的に細かく分解し、階層構造(ツリー)で整理する手法である。最下位の作業単位まで分けることで、見積りや担当割当て、進捗管理の単位が明確になる。日程の前後関係を表すPERTや、規模を見積もるファンクションポイント法とは目的が異なる。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問42(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。