E-R図とは?
E-R図とは、データベースの設計段階で、扱う対象(実体:エンティティ)と、実体同士の関連(リレーションシップ)を図式化して表現したもの。
ITパスポートの過去問では16回出題されています(2009年度〜2021年度)。
いーあーるず
E-R図の意味
データベースの設計段階で、扱う対象(実体:エンティティ)と、実体同士の関連(リレーションシップ)を図式化して表現したもの。
E-R図の具体例
「顧客」実体と「注文」実体を線でつなぎ、「1人の顧客は複数の注文をする(1対多)」といった関係を図に表すことで、テーブル設計の全体像を整理する。
E-R図は試験でどう引っ掛けられる?
データベース設計の記法でありUMLの図ではない、という点が最もよく問われる。表すのはデータの構造(実体と関連)であって、処理の流れではない。流れを描くDFDやフローチャートとの取り違えが定番。1対多・多対多といった多重度をどちらの側から読むかも間違えやすい。
E-R図と関連する用語
E-R図が出た過去問
業務で利用するデータの構造を分析し、抽出したエンティティとエンティティ間の関係をE-R図などで整理する手法はどれか。
正解:データモデリング
要点:データモデリングは実体と関連をE-R図で整理する設計手法
データモデリングは、業務で扱う情報を実体(エンティティ)と実体間の関連(リレーションシップ)として整理し、E-R図などで表現する手法である。データベース設計の上流工程にあたり、業務の構造をデータの観点から明確にすることが目的である。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問14(IPA)時間を横軸にし、タスクを縦軸に取って所要期間に比例した長さで表した工程管理図はどれか。
正解:ガントチャート
要点:ガントチャートは作業期間を横棒で示す工程管理図
ガントチャートは、縦軸に作業(タスク)、横軸に時間を取り、各作業の開始から終了までを所要期間に比例した長さの横棒で示す工程管理図である。予定と実績を並べて示せるため進捗の把握に向く。作業の順序関係や最長経路を扱うのはアローダイアグラム、データ構造を表すのはE-R図である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問50(IPA)業務をモデル化する際のモデリング手法の適切な組合せはどれか。
正解:業務プロセスモデル:DFD データモデル:E-R図
要点:業務プロセスはDFD、データ構造はE-R図
DFDはデータの流れと処理・データストアで業務の処理過程を表す図であり、業務プロセスのモデル化に用いる。E-R図は実体(エンティティ)とその間の関連を表す図で、データ構造のモデル化に用いる。PERTは作業の順序と所要時間から日程を管理する手法で、モデリング手法ではない。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問31(IPA)業務プロセスの分析時に作成するDFDの説明として、適切なものはどれか。
正解:業務を構成する処理と、その間で受け渡されるデータの流れを示す。
要点:DFDは業務の処理とデータの流れを図式化する
DFD(Data Flow Diagram)は、業務を構成するプロセスと、その間をやり取りされるデータの流れを図示する記法である。プロセス、データフロー、データストア、外部実体の4要素で構成され、データがどこで生まれどこへ渡るかを追える。データ同士の関係を表すE-R図とは目的が異なる。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問14(IPA)業務の流れを、図式的に記述することができるものはどれか。
正解:UML
要点:業務の流れの図示にはUMLのアクティビティ図
UMLは、オブジェクト指向の分析・設計で用いる統一モデリング言語で、複数の図法をもつ。中でもアクティビティ図は処理の順序や分岐、並行動作を表現でき、業務の流れを図式的に記述できる。データの関連を表すE-R図や、発想整理の技法とは目的が異なる。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問29(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。