オブジェクト指向とは?
オブジェクト指向とは、データ(属性)とそれを操作する処理(メソッド)をひとまとめにした「オブジェクト」を単位としてプログラムを構成する考え方。カプセル化、継承、多態性(ポリモーフィズム)といった特徴を持つ。
ITパスポートの過去問では7回出題されています(2009年度〜2021年度)。
おぶじぇくとしこう
オブジェクト指向の意味
データ(属性)とそれを操作する処理(メソッド)をひとまとめにした「オブジェクト」を単位としてプログラムを構成する考え方。カプセル化、継承、多態性(ポリモーフィズム)といった特徴を持つ。
オブジェクト指向の具体例
「社員」というオブジェクトに氏名や給与といったデータと、給与計算といった処理をまとめて持たせ、部署ごとに異なる計算ロジックを継承で使い分ける。「車」に「速度」というデータと「加速する」という操作を持たせ、「スポーツカー」がその性質を引き継ぎつつ独自の機能を足す、という説明のされ方もよく出る。
オブジェクト指向は試験でどう引っ掛けられる?
三つの用語の対応が引っ掛け。内部を隠して決められた手続きだけで操作させるのがカプセル化、上位の性質を引き継いで再利用するのが継承、同じ呼び出しで対象ごとに違う動作をするのが多態性。
オブジェクト指向と関連する用語
オブジェクト指向が出た過去問
オブジェクト指向設計の特徴はどれか。
正解:オブジェクトに外部からメッセージを送れば機能するので、利用に際してその内部構造や動作原理の詳細を知る必要はない。
要点:オブジェクトは内部を隠しメッセージ経由で利用できる
オブジェクト指向では、データとそれを操作する手続きを一つのオブジェクトにまとめ、内部の実装を外部から隠す(カプセル化)。利用する側は決められたメッセージを送るだけでよく、内部構造を知る必要がない。この性質により、部品としての再利用や大規模開発への適用がしやすくなる。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問47(IPA)ソフトウェア開発で利用する手法に関する記述a〜cと名称の適切な組合せはどれか。a 業務の処理手順に着目して、システム分析を実施する。b 対象とする業務をデータの…
正解:a:プロセス中心アプローチ b:データ中心アプローチ c:オブジェクト指向
要点:手順重視・データ重視・一体化でアプローチを区別する
プロセス中心アプローチは業務の処理手順を軸に分析し、データ中心アプローチはデータとその関連を軸にモデル化する。オブジェクト指向はデータとそれを扱う処理を一体の部品(オブジェクト)としてまとめ、組み合わせて開発する。aは手順、bはデータの関連、cは一体化なので順に対応する。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問45(IPA)Java言語に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:コンピュータの機種やOSに依存しないソフトウェアが開発できる、オブジェクト指向型の言語である。
要点:Javaは環境に依存しにくいオブジェクト指向言語
Javaはオブジェクト指向のプログラミング言語で、ソースコードを中間コード(バイトコード)に変換し、各環境の実行環境(JVM)上で動かす。このため機種やOSが違っても同じプログラムを動かしやすいという特徴をもつ。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問54(IPA)業務の流れを、図式的に記述することができるものはどれか。
正解:UML
要点:業務の流れの図示にはUMLのアクティビティ図
UMLは、オブジェクト指向の分析・設計で用いる統一モデリング言語で、複数の図法をもつ。中でもアクティビティ図は処理の順序や分岐、並行動作を表現でき、業務の流れを図式的に記述できる。データの関連を表すE-R図や、発想整理の技法とは目的が異なる。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問29(IPA)次のa〜dのうち、オブジェクト指向の基本概念として適切なものだけを全て挙げたものはどれか。a:クラス b:継承 c:データの正規化 d:ホワイトボックステスト
正解:a, b
要点:オブジェクト指向の基本はクラス・継承・カプセル化・多相性
オブジェクト指向は、データとその操作をひとまとめにしたオブジェクトを単位に設計する考え方で、その型を定義するクラス、上位クラスの性質を引き継ぐ継承、内部を隠すカプセル化、同じ呼び出しに型ごとに応じる多相性が基本概念である。正規化は関係データベース設計、ホワイトボックステストはテスト技法であり分野が異なる。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問45(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。