SCMとは?えすしーえむ
略語の意味
SCM=Supply Chain Management
材料の仕入れから、作る・運ぶ・売るまでの流れを、会社の枠を越えてまとめて管理し、無駄な在庫や遅れを減らす考え方
- Supply
- 供給(モノを届けること)
- Chain
- 鎖・つながり
- Management
- 管理
SCM(Supply Chain Management:供給連鎖管理)は、原材料の調達から生産・物流・販売までの流れを、会社の垣根を越えて一つのつながりとして管理し、全体が最適になるよう調整する経営手法。売れ行きの情報を関係企業で共有し、欠品と過剰在庫を同時に減らして、納品までの期間(リードタイム)を縮めることを狙う。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
各社が自社の都合だけで在庫を持つと、小売店での小さな売れ行きの変動が、卸・メーカー・部品会社へさかのぼるほど大きくぶれ、上流ほど過剰在庫と欠品を繰り返す。原因は、情報が会社ごとに分断されていることにある。そこで販売の実績を上流まで共有し、同じ数字で計画を立てる考え方が生まれた。ITパスポートでは他の経営管理システムとの対象範囲の違いとして問われる。
具体例
セブン-イレブンでは、店舗のPOSレジで得た売れ行きのデータを本部から製造元や配送業者まで共有し、弁当やおにぎりを必要な量だけ1日に複数回に分けて配送している。
試験での引っ掛け
SCMは調達から販売まで企業の垣根を越えて供給網を最適化する仕組みで、社内の基幹業務を統合するERP、顧客との関係を管理するCRMとは対象範囲が違う。在庫をゼロにすること自体が目的ではなく、欠品を招かない範囲での適正化とリードタイム短縮が狙いである。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問15(IPA)解説で登場
CRMの導入効果として、最も適切なものはどれか。
正解:顧客のニーズや欲求に対する理解が深まり長期的な関係を築きやすくなる。
要点:CRMは顧客理解を深め長期的な関係を築く仕組み
CRM(顧客関係管理)は、顧客との接点で得た情報を一元的に蓄積・活用し、一人ひとりの顧客に合った対応を続けることで、満足度と信頼を高めて長期的な関係を築くことを狙う。売上の一時的な最大化ではなく、顧客生涯価値の向上を目的とする点が特徴である。納期短縮はSCM、営業活動の共有はSFAが主に担う領域である。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問12(IPA)
サプライチェーンマネジメントの効果はどれか。
正解:調達から製造、物流、販売までの一連のプロセスを改善し、納期、コストの最適化を図ることができる。
要点:SCMは調達から販売までを通して最適化し納期とコストを改善
SCM(サプライチェーンマネジメント)は、調達・製造・物流・販売という企業間にまたがる一連の流れを一つの鎖としてとらえ、情報を共有して全体最適を図る手法である。その効果は在庫の圧縮、納期短縮、コスト低減といった供給プロセス全体の改善に現れる。販売時点情報の即時把握はPOS、知識の活用はナレッジマネジメント、多様な問合せ対応はCTIやコールセンタの効果である。
出典:平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問4(IPA)解説で登場
A商店街では、インターネット上にサイトを作り、商店街のプロモーションを行うことにした。サイトに組み込むことによって、顧客とのコミュニケーションの向上が期待できる…
正解:SNS
要点:顧客との双方向の交流を生むのはSNS。SCM・SQL・SSLとは目的が違う
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、利用者同士が情報を発信し合い、コメントや共有を通じて双方向にやり取りできる仕組みである。商店街のサイトに組み込めば、顧客の声を直接受け取り返答できるため、コミュニケーションの向上が期待できる。他の選択肢は供給網管理、データベース操作言語、通信の暗号化であり、いずれも顧客との対話を生む仕組みではない。
出典:平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問5(IPA)
SCMの導入効果として、最も適切なものはどれか。
正解:顧客の要求に合わせてタイムリーに商品を供給できる。
要点:SCMは供給の流れ全体を最適化し、納期と在庫を改善する
SCM(供給連鎖管理)は、調達から生産・物流・販売までの流れを企業の枠を越えて情報共有し、全体最適の視点で在庫や納期を管理する仕組みである。需要情報が上流まで速く伝わるため、過剰在庫や欠品を抑えつつ、必要な商品を必要なときに届けられるようになる。
出典・参考
公式シラバスの2 経営戦略 > 12. 経営管理システム > (1) 経営管理システムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。