バリューチェーンとは?ばりゅーちぇーん
バリューチェーンとは、調達から製造・物流・販売・アフターサービスまでの事業活動を、価値を積み上げていく連鎖として並べ、どの活動が利益やコスト面の強みを生んでいるかを見極める分析の枠組み。人事や技術開発などの支援活動も含めて整理し、強みを伸ばす先と外部に任せる先を選び分ける材料にする。
最終更新:2026-10-10
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会社全体をひとまとめに「強い・弱い」と語っても打ち手にならない。活動を段階に割り、それぞれが生む価値と掛かる費用を見比べて初めて、伸ばす活動と外部に任せる活動を選び分けられる。マイケル・ポーターが競争優位を説明する道具として示したもので、ITパスポートでは経営戦略手法の一つとして、他の分析手法と並べて出題される。
具体例
ニトリは商品の企画から原材料の調達・製造・物流・店舗販売までを自社で持ち、各段階の取り分を自社に取り込むことで価格の安さという強みを作っている。どの段階を自前でやるかというこの判断が、まさにこの分析の対象になる。
試験での引っ掛け
サプライチェーンとの取り違えが定番。バリューチェーンは自社の活動をどこで価値が生まれるかで切り分けて見る分析の視点、サプライチェーンは調達から販売まで企業をまたいで流れるモノと情報そのものを指す。分析の枠組みか現実の流れかで見分ける。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問20(IPA)解説で登場
BPRを説明したものはどれか。
正解:企業の業務効率や生産性を改善するために、既存の組織やビジネスルールを全面的に見直して、再構築すること
要点:BPRは組織やルールを前提とせず業務プロセスを抜本再構築
BPR(Business Process Reengineering)は、既存の組織構造や業務ルールを前提とせず、業務プロセスを根本から見直して抜本的に再構築し、コストや品質、スピードを劇的に改善しようとする手法である。情報システムの再構築が主眼ではなく、あくまで業務のあり方そのものを作り直す点が要点である。バリューチェーン分析やBSCとは目的が異なる。
出典:平成22年度 春期 ITパスポート試験 問9(IPA)
“モノ”の流れに着目して企業の活動を購買、製造、出荷物流、販売などの主活動と、人事管理、技術開発などの支援活動に分けることによって、企業が提供する製品やサービス…
正解:バリューチェーン
要点:主活動と支援活動に分け価値の源泉を探すのがバリューチェーン
バリューチェーンは、企業の活動を購買・製造・出荷物流・販売などの主活動と、人事管理や技術開発などの支援活動に分類し、どの工程で付加価値が生まれているかを分析する枠組みである。設問の説明はこの分類そのものを述べている。工程ごとの価値と費用を見ることで、強化すべき活動や外部委託すべき活動を判断できる。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問23(IPA)解説で登場
イノベーションは、大きくプロセスイノベーションとプロダクトイノベーションに分けることができる。プロダクトイノベーションの要因として、適切なものはどれか。
正解:市場のニーズ
要点:プロダクトは何を作るか、プロセスはどう作るかの革新
プロダクトイノベーションは、これまでにない新しい製品やサービスを生み出す革新であり、その出発点は市場が何を求めているかというニーズの把握にある。一方、生産方式の効率化やサプライチェーン・バリューチェーンの改善は、作り方や届け方を革新するプロセスイノベーションの領域にあたる。「何を作るか」がプロダクト、「どう作るか」がプロセスと整理すると分かりやすい。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問12(IPA)
バリューチェーンの説明として,適切なものはどれか。
正解:企業が提供する製品やサービスの付加価値が事業活動のどの部分で生み出されているかを分析するための考え方である。
要点:バリューチェーンは活動ごとに付加価値の源泉を分析する枠組み
バリューチェーンは、購買・製造・出荷・販売・サービスといった主活動と、それを支える支援活動に事業を分解し、どの活動で付加価値やコストが生じているかを分析する枠組み。強みのある活動と弱い活動を見極めて、競争優位の源泉を特定する目的で使われる。他の選択肢はコアコンピタンス、プロダクトライフサイクル、PPMなど別のフレームワークの説明である。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問22(IPA)
バリューチェーン分析では、企業の活動を、企業の価値に直結する主活動と、主活動全体を支援して全社的な機能を果たす支援活動に分けて分析する。コンピュータ関連機器の製…
正解:HRM (Human Resource Management)
要点:人事管理は全社を横断して支える支援活動
バリューチェーンでは、購買・製造・出荷・販売・サービスのように製品が顧客に届くまでの流れに直接関わる活動を主活動とし、それらを横断的に支える機能を支援活動とする。支援活動には人事・労務管理、技術開発、調達、全般管理などが含まれる。設問の分類でも、人材の採用や評価・育成を扱う仕組みだけが全社を支える機能にあたる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。