ネットワーク中継装置とは?ねっとわーくちゅうけいそうち
ネットワーク中継装置とは、オフィスの機器どうしをつなぎ、データを次へ渡す役目の装置をまとめて中継装置という。どこまで中身を見て判断するかで4種類に分かれ、次の順で賢くなる。1つ目はリピータ(およびハブ)で、電気信号を増幅して伸ばすだけで中身を見ない。2つ目はスイッチ(ブリッジ)で、機器1台ごとに割り振られた固有の番号(MACアドレス)を見て、宛先の相手がつながっている口にだけ流す。3つ目はルータで、社内と社外のようにネットワークが分かれているとき、住所にあたるIPアドレスを見てどちらへ送るか道を選ぶ。4つ目はゲートウェイで、仕組みの違うネットワークどうしを翻訳してつなぐ。会社で「無線LANのアクセスポイント」「フロアのスイッチ」「インターネットにつながるルータ」と呼ばれている箱がこれにあたり、社内から外へ出る通信は必ずルータを通る。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
電気信号はケーブルを伸ばすほど弱まり、また同じ線につながる機器が増えるほど、自分あての通信でないものまで全部流れてきて混雑する。この2つの困りごとを解決するために、信号を増幅する装置、宛先を見て必要な口にだけ流す装置、と役割の違う箱が順に生まれた。さらに社内と社外のようにネットワークが分かれると、どちらへ送るか道を選ぶ装置が要る。オフィスの壁や天井にある箱がなぜ何種類もあるのかは、この「どこまで中身を見るか」の違いで説明がつく。試験ではこの4つの役割分担がそのまま問われる。
具体例
PayPay残高を使うスマホ決済アプリを店頭で動かすとき、通信はまず店内の無線LANアクセスポイントに届き、フロアのスイッチが宛先の口へ渡し、ルータが「この宛先は社外だ」と判断してインターネット側へ送り出す。店内の在庫端末どうしのやり取りはルータまで行かず、スイッチの中で折り返して終わる。
試験での引っ掛け
ハブとスイッチを同じものとして扱わないこと。ハブは受け取った信号を全部の口へそのまま流すが、スイッチは宛先の口にだけ流すので、無関係な機器に中身が届かず、混雑も減る。もう一つ、社内のネットワークを分けたり社外とつないだりできるのはルータであってスイッチではない、という役割の線引きも狙われる。テクノロジ系は足切りのある分野なので、「リピータ=信号を伸ばすだけ」「スイッチ=機器の番号で振り分け」「ルータ=住所で道を選ぶ」「ゲートウェイ=仕組みの違うもの同士を翻訳」の4行を、そのまま言えるようにしておく。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問58(IPA)解説で登場
PCがネットワークに接続されたときにIPアドレスを自動的に取得するために使用されるプロトコルはどれか。
正解:DHCP
要点:IPアドレスの自動割当てはDHCP
DHCPは、ネットワークに接続した機器に対してIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの設定を自動で配布するプロトコルである。手作業での設定が不要になり、アドレスの重複も避けられる。HTTPはWebの通信、NTPは時刻合わせ、SMTPはメール送信のためのプロトコルである。
出典:平成27年度 春期 ITパスポート試験 問49(IPA)
あるネットワークに属するPCが、別のネットワークに属するサーバにデータを送信するとき、経路情報が必要である。PCが送信相手のサーバに対する特定の経路情報をもって…
正解:デフォルトゲートウェイ
要点:デフォルトゲートウェイは経路不明な通信の既定の出口
デフォルトゲートウェイは、自分が属するネットワークの外へ出ていく通信を任せる出口の役割を担う機器(通常はルータ)である。宛先への具体的な経路情報を持たない場合、パケットはひとまずここへ送られ、その先で適切に転送される。PCの設定でIPアドレスやサブネットマスクと並んで指定する項目でもある。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問64(IPA)
オフィスや家庭内のネットワークからインターネットなどの他のネットワークへアクセスするときに,他のネットワークへの出入り口の役割を果たすものはどれか。
正解:デフォルトゲートウェイ
要点:外部ネットへの出口はデフォルトゲートウェイ
デフォルトゲートウェイは、自分のネットワーク内に宛先が見つからない通信をまとめて転送する先で、外部ネットワークへの出入り口の役割を担う。家庭やオフィスでは通常ルータがこの役割を果たす。ハブやリピータは同一ネットワーク内で信号を中継する装置である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。