プロトコルとは?ぷろとこる
プロトコルとは、通信する機器どうしが、どんな手順で・どんな形式のデータをやり取りするかを定めた共通の約束事。同じプロトコルに従っていれば、メーカーやOSが違う機器どうしでも通信できる。Web閲覧のHTTP・HTTPS、メール送信のSMTP、受信のPOP・IMAP、ファイル転送のFTP、時刻合わせのNTP、アドレス自動割当てのDHCPなど、用途ごとに定められている。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
初期のコンピュータはメーカーごとに通信の作法がばらばらで、同じ会社の機器どうししかつながらなかった。買い替えのたびに周辺機器まで総取り替えになり、利用者は特定のメーカーに縛られ続けることになる。そこで、機器の中身ではなく「やり取りの手順」だけを共通の規約として公開し、それを守れば誰の製品でもつながる形へ切り替えられた。インターネットが世界規模で成り立っているのは、TCP/IPというプロトコルの組を各社が共通で実装しているからである。
具体例
ブラウザのアドレス欄の先頭にある「https://」は、そのページをHTTPSというプロトコルで取りに行くという指定である。Google Chromeで開いてもiPhoneのSafariで開いても同じページが見られるのは、どのブラウザも同じHTTPSの約束事に従っているため。
試験での引っ掛け
プロトコルは機器やソフトの名前ではなく「約束事」そのもの。1回の通信で役割の違うプロトコルが層になって同時に働く(Web閲覧はHTTPとTCPとIPが重なる)。「同じメーカーの製品でないと通信できない」という説明は逆で、規約さえ同じならメーカーが違ってもつながる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問69(IPA)
図のメールの送受信で利用されるプロトコルの組合せとして、適切なものはどれか。
正解:①SMTP ②POP3 ③SMTP
要点:メールは送信・転送がSMTP、取り出しがPOP3
メールの送信と、サーバ間での転送にはSMTPが用いられ、利用者がサーバに届いたメールを取り出す受信の場面ではPOP3などが用いられる。したがって①の送信と③の転送がSMTP、②の受信がPOP3という組合せになる。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問75(IPA)
PC間で電子メールを送受信する場合に、それぞれのPCとメールサーバとのやり取りで利用される通信プロトコルに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:PCから送信するときはSMTPが利用され、受信するときはPOPが利用される。
要点:送信はSMTP、受信はPOP(またはIMAP)
電子メールでは、PCからメールサーバへ送り出すときと、サーバ間で転送するときにSMTPが使われる。一方、自分宛てに届いたメールをサーバから取り出すときにはPOP(POP3)やIMAPが使われる。送信=SMTP、受信=POPと対応付けて覚えるとよい。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問83(IPA)解説で登場
HTMLに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:Webページを記述するための言語であり、タグによって文書の論理構造などを表現する。
要点:HTMLはタグで文書構造を表すWebページ記述言語
HTMLはWebページを記述するためのマークアップ言語で、見出しや段落、リンクなどをタグで囲むことによって文書の論理構造や体裁を表現する。SGMLを簡略化して生まれた言語であり、XMLもSGMLを起源とする別系統である。Webページの転送に使われるのはHTTPで、FTPはファイル転送用のプロトコルである。
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問60(IPA)
インターネットでは、通信プロトコルとして使用されてきたIPv4以外にもIPv6が使用され始めている。IPv6の説明のうち、適切なものはどれか。
正解:IPアドレスのビット長がIPv4の4倍あり、心配されていたIPアドレスの枯渇が回避できる。
要点:IPv6のアドレスは128ビットで枯渇問題に対応
IPv4のアドレスは32ビット、IPv6のアドレスは128ビットで、ビット長は4倍になる。表現できるアドレス数が桁違いに増えるため、IPv4アドレスの枯渇問題への対策となる。IPv6は暗号化・認証の機能(IPsec)を前提に設計されており、移行期にはIPv4との共存技術も用意されている。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 59. 通信プロトコル > (2) 通信プロトコルに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。