ビット間スキューとは?びっとかんすきゅー
ビット間スキューとは、パラレル伝送で、信号線ごとに配線長や負荷が異なるために各ビットの到達時刻がずれる現象。転送速度を上げるほど1ビットぶんの時間が短くなり、同じずれ幅でも相対的に大きくなって、受信側が全ビットを同時に取り込めなくなる。
最終更新:2026-10-06
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同時に何本も並べて送れば速いという発想は、各線が同じ時間で届くことを前提にしている。ところが基板上の引き回しは等長にしきれず、コネクタやドライバのばらつきも乗る。数十メガビット毎秒までは無視できたこのずれが、速度を上げた途端に律速要因へ変わった。結果として高速インタフェースは、線を増やす方向ではなく、1本を速くしてクロックをデータに埋め込む方向へ舵を切った。パラレルからシリアルへの転換はこの制約から生まれている。
具体例
パラレルATAがSATAへ、PCIバスがPCI Expressへ移行したのは、この限界が理由である。現在の高速インタフェースは差動シリアル伝送に8b/10bなどの符号化を組み合わせ、クロックをデータ列から復元することで線間のずれ自体を問題にしない構成を採っている。
試験での引っ掛け
「パラレルは並列だから常に速い」は成り立たない。高速域ではスキューとクロストークが効き、シリアルのほうが有利になるという逆転が問われる。またスキューは配線長だけでなく、負荷容量やドライバ特性のばらつきでも生じる。等長配線は緩和策であって、ずれをゼロにする手段ではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)解説で登場
コンピュータと周辺装置とのデータ転送方式に関して、適切な記述はどれか。
正解:パラレル転送方式では、転送クロックを高速化すると、データの各ビット間での信号到達タイミングの整合を取ることが困難になる。
要点:パラレルは高速化するとビット間スキューが問題になる
パラレル転送は複数のビットを同時に送るが、配線長や負荷のわずかな差でビットごとの到達時刻がずれる。この差はスキューと呼ばれ、クロックを速くするほど1周期に占める割合が大きくなって受信側でそろえられなくなる。高速化がシリアル転送へ移行した主な理由がこれで、シリアルではクロックをデータに埋め込む符号化が使われる。
出典:平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)解説で登場
コンピュータと周辺装置とのデータ転送方式に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:パラレル転送方式では、転送クロックを高速化すると、データの各ビット間での信号到達タイミングの整合を取ることが困難になる。
要点:パラレル転送はビット間スキューが高速化の限界要因
パラレル転送は複数のデータ線を同時に使うが、配線長や負荷のわずかな差でビットごとの到達時刻がずれるスキューが生じる。転送クロックを上げるほど1ビットの有効時間が短くなるため、スキューを許容範囲に収めることが難しくなり、これが高速化の限界となった。この問題を避けるために、近年の高速インタフェースはクロックをデータに埋め込むシリアル転送へ移行している。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。