スライディングウィンドウとは?すらいでぃんぐうぃんどう
スライディングウィンドウとは、確認応答を待たずに送出できるデータ量をウィンドウとして定め、応答が返った分だけ窓を前へずらして送り続けるフロー制御方式。窓の上限は受信側が広告する空きバッファ量なので、RAMの乏しい機器ほど窓が小さく、回線が太くてもスループットがそこで頭打ちになる。
最終更新:2026-10-06
エンベデッドSPを最短で暗記・合格する →背景
1つ送るたびに応答を待つストップアンドウェイトでは、往復時間のあいだ回線が空になり、遅延の大きい経路ほど帯域を使い切れない。連続送出と受信側の受入れ能力の両立を、1つの窓という形で調停する仕組みとして生まれた。組込みでは、ソケットバッファへRAMを何バイト割くかがそのまま通信性能の設計値になるため、性能設計の一部として問われる。
具体例
MCU向けのTCP/IPスタックであるlwIPでは受信バッファを数KB規模に絞ることがあり、窓4,096オクテット・RTT 50msなら上限は約82kオクテット/秒(約655kビット/秒)。回線が10Mビット/秒あってもここで頭打ちになるので、帯域ではなくRAMの割当てを増やすかRTTを縮める判断になる。
試験での引っ掛け
受信側が広告するrwndと、送信側が輻輳制御で推定するcwndは別物で、実際の送出量は小さいほうで決まる。窓を広げてもRTTが変わらなければ上限は窓÷RTTのまま。64Kオクテットを超える窓にはウィンドウスケールオプションの合意が要り、これは接続確立時にしか交換できない。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。