IoTとは?あいおーてぃー
IoTとは、機器をネットワークへつなぎ、収集したデータを分析して制御やサービスに戻す仕組み。デバイス・ゲートウェイ・通信網・クラウド・アプリケーションの層で構成され、組込み側は電池寿命と通信量、OTA更新の可否、鍵の持たせ方まで含めて設計する。ESのシラバスでは事業戦略・製品戦略の章に置かれ、技術要素というより製品の売り方を変えるものとして扱われる。
最終更新:2026-10-06
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単体で完結する機器は、出荷した瞬間に作り手の手を離れ、現場でどう使われているかも故障の予兆も見えなかった。稼働データを吸い上げられれば、保守を故障後から予兆段階へ移し、売り切りから利用量課金や保守契約へ商売の形を変えられる。通信モジュールとクラウドの費用が下がったことでこれが現実的になり、IPAはESの対象者像に事業戦略・製品戦略の策定まで含めている。技術は分かるが商売の語彙で詰まる読者ほど、ここが失点源になる。
具体例
コマツのKOMTRAXは建設機械の位置・稼働時間・エラー情報を通信で集約し、保守計画と盗難対策に使っている。ダイキンの空調機は運転データを遠隔で確認して設定と保守を最適化する。どちらも制御そのものは機器側に残し、クラウドは分析と指示に徹する構成。
試験での引っ掛け
M2Mとの線引きが定番。M2Mは機器どうしが閉じた網で自動的にやり取りする仕組みで、IoTはインターネット側へ集約して分析・サービス化するところまでを含む。人が介在しない通信という説明だけならM2Mを指す。エッジコンピューティングはIoTの対概念ではなく、処理をどこへ置くかという配置の話。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問18(IPA)
暗号機能を実装したIoTにおいて脅威となるサイドチャネル攻撃に該当するものはどれか。
正解:装置が発する電磁波を測定することによって秘密情報の取得を試みる。
要点:サイドチャネル攻撃は電力や電磁波など物理情報から鍵を推定
サイドチャネル攻撃は、暗号アルゴリズムそのものを数学的に解くのではなく、実装された機器が動作中に外部へ漏らす物理的な副次情報から鍵を推定する攻撃である。利用される情報には消費電力、処理時間、電磁波、動作音、故障時の出力などがある。装置が放射する電磁波を測定して鍵を推定する手法は電磁波解析と呼ばれ、典型的なサイドチャネル攻撃に当たる。
出典:平成31年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
IoTの要素技術の一つであるSoCの開発に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:ワンチップで実現しているので、小型で低消費電力のシステムを開発することができる。
要点:SoCはワンチップ集積で小型・低消費電力を実現する
SoCはプロセッサ、メモリ、周辺回路、インタフェースなどをワンチップに集積する技術で、部品間の配線が短くなるため基板面積を小さくでき、消費電力も抑えられる。この小型・低消費電力という特性がIoT機器に適している。一方、専用チップの設計・製造には汎用部品を組み合わせる場合より長い期間と大きな初期費用がかかる点には注意が必要である。
出典:令和2年度 10月試験 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25(IPA)
IoTで使用される低消費電力広域無線(Low Power, Wide Area)の一つで、無線局の免許が不要かつ、設計のための仕様が公開されているものはどれか。
正解:LoRaWAN
要点:LoRaWANは免許不要帯を使う仕様公開のLPWA規格
LoRaWANは、免許不要のサブギガヘルツ帯(日本では920MHz帯)を使うLPWA規格で、低速ながら数キロメートル規模の通信を極めて低い消費電力で行える。仕様がLoRa Allianceによって公開されており、利用者が自らゲートウェイを設置して独自のネットワークを構築できるのが特徴である。LTE Cat.M1やNB-IoTは携帯電話網を使うため事業者との契約が前提となる。
出典:令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
IoTに活用される機器間の情報のやり取りに用いられ、パブリッシュ/サブスクライブ(Publish/Subscribe)型のモデルを採用し、アプリケーション層のプ…
正解:MQTT
要点:MQTTはPub/Sub型でヘッダ最小2バイトの軽量IoTプロトコル
MQTTは、送信側が話題(トピック)に対してメッセージを発行し、購読者がブローカ経由で受け取るパブリッシュ/サブスクライブ型の軽量プロトコルである。固定ヘッダが最小2バイトと非常に小さく、通信量・処理量を抑えられるため、電力や帯域に制約のあるIoT機器に適している。TCP上で動作し、QoSレベルの指定や遺言メッセージなど、不安定な回線を前提とした機能も備える。
出典:令和3年度 秋期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問25(IPA)
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。