LINとは?りん
LINとは、車載の末端配線向けに定められた1線式・低速の通信規格で、速度の上限は20kbps程度。マスタが送るヘッダに対してスレーブが指定された枠でのみ応答する時分割方式をとり、調停の仕組みを持たない。UART相当の回路で実装できるため専用コントローラが不要で、ノード原価とハーネスを削れる。
最終更新:2026-10-06
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車1台の中で通信が要る箇所が増えたとき、すべてをCANで結ぶとノードごとにトランシーバ、2線のツイストペア、専用コントローラが要る。ミラーの角度やシート位置のように毎秒何度も更新しない部位まで同じ費用をかけるのは割に合わない。速度と即時性を捨てる代わりに部品と配線を削る選択肢として置かれたのがLINで、CANを幹・LINを枝とする階層構成が定着した。設計では、どの機能を枝へ落とせるかの線引きが判断点になる。
具体例
ドアミラーの角度調整、シートの位置記憶、車内灯、雨滴センサといった部位を、ボディ制御ユニットをマスタにして1本の信号線で束ねる。中枢とはCANで結び、その先の枝だけをLINにする。NXPやマイクロチップのLINトランシーバは、バスをバッテリ電圧まで振る単線オープンドレインの駆動と、短絡・過電圧の保護を1チップで受け持つ。
試験での引っ掛け
CANの安価版と説明されるが、通信の起こし方が根本から違う——CANは各ノードが自発的に送信してIDのビットで調停するのに対し、LINはマスタが問いかけない限り誰も話せず、衝突調停という概念自体が存在しない。その代わりスケジュール表から最悪応答時間を決め打ちできる。CAN FDやFlexRayとの比較でも、速度ではなく決定性の担保の仕方が対比の軸になる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。