帯域遅延積とは?たいいきちえんせき
帯域遅延積とは、帯域幅とラウンドトリップ時間の積で、経路上に同時に滞留できるデータ量を表す。これを送りきれるだけのウィンドウが無ければ送信側は応答待ちで止まり、スループットは帯域ではなく窓÷RTTで頭打ちになる。回線の太さと遅延を1つの数値へ束ね、必要なバッファ量という設計値に翻訳するための指標である。
最終更新:2026-10-06
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回線速度だけを見て機器や回線を選ぶと、衛星や携帯網のように遅延の大きい経路で「速いはずなのに出ない」という結果になる。遅延を掛け合わせて必要な滞留量へ換算する考え方がこの積で、通信性能の要求をRAMの割当てという具体的な判断へ落とせる。組込みではこの値がそのままソケットバッファのサイズ要求になる。
具体例
1Gビット/秒・RTT 100msなら帯域遅延積は100Mビット=12.5Mオクテットで、既定の64Kオクテット窓では0.5%しか埋まらない。携帯網経由の端末で10Mビット/秒・RTT 200msでも250kオクテットになり、やはり64Kでは足りない。ウィンドウスケールを有効にするか、RAMを追加する判断になる。
試験での引っ掛け
掛ける遅延は片道ではなくRTT(往復)である。ビットとオクテットの換算も落としやすい(1Gビット/秒×0.1秒=100Mビット=12.5Mオクテット)。回線を太くしても窓が足りなければスループットは変わらないので、「遅いから帯域を増やす」という対処の向きそのものが誤りになる場合がある。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。