ホワイトボックステスト(命令網羅・分岐網羅・条件網羅)とは?ほわいとぼっくすてすと
ホワイトボックステスト(命令網羅・分岐網羅・条件網羅)とは、内部の構造を見たうえで、制御の経路を通すように試験項目を作るテスト。命令網羅は全命令を1度は通し、分岐網羅は各判定の真偽を両方通し、条件網羅は判定内の個々の条件が真偽とも取るようにする。どの基準をどこまで満たすかを、品質計画の完了条件として置く。
最終更新:2026-10-06
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仕様から作った試験だけでは、仕様に書かれていない経路——例外処理、防御的に置いた分岐、初期化されないまま残る枝——が一度も実行されずに残る。組込みでは、その通らなかった経路が現場の異常系で初めて動いて事故になる。そこで「経路をどれだけ通したか」を測れる形にし、試験の十分性を主観から数値へ移した。機能安全の規格が等級ごとに網羅率を要求するのも同じ理由である。
具体例
単体テストの完了条件を「分岐網羅80%以上」と定め、gcov のような測定ツールで実測して確認する。数値が伸びない箇所は到達不能コードか設計過剰の疑いがあるため、残りを埋める工数と設計そのものの見直しを天秤にかける判断が要る。
試験での引っ掛け
網羅の強さは命令網羅より分岐網羅が上だが、条件網羅は分岐網羅を必ずしも包含しない。個々の条件が真偽とも取っても、判定全体の真偽が両方出ないことがあるためで、両立させるには複合条件網羅やMC/DCを使う。網羅率100%も欠陥が無いことの証明ではなく、そもそも書かれていない処理の欠落は原理的に見つけられない。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
ホワイトボックステストのテストケースを設計する際に使用する技法はどれか。
正解:条件網羅
要点:条件網羅は内部構造に着目するホワイトボックステスト技法
ホワイトボックステストは、プログラムの内部構造(分岐や条件)に着目してテストケースを設計する技法で、命令網羅・判定条件網羅・条件網羅・複数条件網羅などの網羅基準が用いられる。条件網羅は、判定文中の個々の条件式が真と偽の両方の値をとるようにテストケースを選ぶ基準である。一方、同値分割や限界値分析、原因-結果グラフは入出力の仕様に基づくブラックボックステストの技法である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (6) ソフトウェア設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。