同値分割とは?どうちぶんかつ
同値分割とは、入力値の全体を、仕様上は同じ扱いを受けるはずのグループ(同値クラス)に区切り、各グループから代表を1つだけ選んで試験する考え方。有効側だけでなく無効側のクラスも立てる。全数を試さずに済ませた根拠を、仕様の記述そのものから説明できるようにする点に意味がある。
最終更新:2026-10-06
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入力の組合せは実用上ほぼ無限で、全数試験は原理的に成立しない。かといって値を勘で選べば、選んだ理由を後から説明できず、試験の十分性を第三者へ示せない。同値分割は「同じ扱いのものは1つ試せば足りる」という仮定を明示することで、削った根拠を仕様に紐づける。論述式の科目B-2では、この根拠を言語化できるかがそのまま得点差になる。
具体例
CANのデータ長コード(DLC)を解釈する処理なら、仕様上有効な0〜8、規格上は存在するが本機では扱わない9〜15、フレーム自体が壊れている場合、という単位でクラスを立て、各クラスから1件ずつ選ぶ。全16通りを試さない判断が、この区切りで説明できる。
試験での引っ掛け
同値クラスは仕様が同じ扱いをする範囲であって、実装の分岐と一致する保証はない。内部で8ビット変数を使っていれば255の次が0へ折り返すように、1つのクラスの中に別の振る舞いが潜む。仕様から立てた分割だけで内部の経路を網羅したとは言えず、命令網羅などの内部基準は別に測る必要がある。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22(IPA)解説で登場
ホワイトボックステストのテストケースを設計する際に使用する技法はどれか。
正解:条件網羅
要点:条件網羅は内部構造に着目するホワイトボックステスト技法
ホワイトボックステストは、プログラムの内部構造(分岐や条件)に着目してテストケースを設計する技法で、命令網羅・判定条件網羅・条件網羅・複数条件網羅などの網羅基準が用いられる。条件網羅は、判定文中の個々の条件式が真と偽の両方の値をとるようにテストケースを選ぶ基準である。一方、同値分割や限界値分析、原因-結果グラフは入出力の仕様に基づくブラックボックステストの技法である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。