機能安全とは?きのうあんぜん
機能安全とは、危険源そのものを取り除けない対象について、制御機能を正しく働かせることでリスクを許容可能な水準まで下げる考え方と、それを達成するための規格体系。要求される安全度をSIL(車載ではASIL)という段階で表し、水準ごとに必要な設計手法・検証・文書化が定められている。
最終更新:2026-10-06
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機械的な仕組みだけで危険を封じ込められる対象は限られる。動力を持ち、人と同じ空間で動き、判断をソフトウェアへ委ねる機器では、危険源を除くのではなく制御で押さえ込むほかない。すると今度は「その制御機能自体はどれだけ信頼できるのか」が問われるため、安全度を段階として定義し、段階に応じて開発プロセスと証拠の残し方まで規定する枠組みが必要になった。認証のための文書がそのまま設計の成果物になる点が、組込み開発の進め方を強く縛る。
具体例
IEC 61508が分野横断の基本規格で、そこから自動車向けのISO 26262、産業機械向けのIEC 62061、鉄道ソフトウェア向けのEN 50128などが派生している。車載ECUの開発では、ASILの水準に応じて診断カバレッジの目標値や要求される検証手法が具体的に指定される。
試験での引っ掛け
危険源そのものを除去する本質安全とは発想が逆で、こちらは制御機能を働かせてリスクを下げる。安全度の記号は向きが問われやすく、SILは数字が大きいほど厳しくSIL4が最高、車載のASILはAからDへ向かって厳しくなりDが最高と、並びが揃っていない。そもそもリスクをゼロにする概念ではなく、許容可能な水準まで下げる概念である点も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問24(IPA)
自動車分野の機能安全規格ISO 26262においてテスト指標として用いられるC1カバレージの説明として、適切なものはどれか。
正解:プログラムの分岐網羅率
要点:C0が命令網羅、C1が分岐(判定)網羅の指標
テストの網羅基準のうち、C0が命令網羅、C1が分岐(判定)網羅を指す。C1は、各判定について真と偽の両方の分岐を少なくとも1回は通ることを求める基準で、命令網羅よりも厳しい。機能安全の規格では、要求される安全度水準に応じて達成すべき網羅率が定められている。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。