単体テストとは?たんたいてすと
単体テストとは、モジュールや関数といった最小単位ごとに、内部構造を見ながら意図どおり動くかを確かめるテスト工程。V字モデルでは詳細設計と対になり、呼出し側をドライバ、呼び先をスタブで置き換えて対象だけを切り出す。組込みでは、レジスタ読み書きやセンサ入力をスタブ化してPC上で回せる構造にしてあるかが、実施できるかどうかを分ける。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
不具合は見つかる工程が後になるほど切り分けの費用が跳ね上がる。実機に組み上げてから異常が出ると、ソフトか回路かノイズかの判別に時間を取られる。単位ごとに正しさを固めてから結合すれば、後段で疑う範囲を結合部分に絞れる。機能安全の規格が単体レベルの網羅基準まで求めるのも、この切り分け可能性を根拠にしている。
具体例
ISO 26262では、ASILの水準に応じて分岐網羅(C1)やMC/DC(改変条件判定網羅)が単体テストの網羅基準として推奨される。電流しきい値の判定関数なら、境界値・上下限・異常値を与え、レジスタ読出しはスタブに固定値を返させて、PC上のテストフレームワークで自動実行する。
試験での引っ掛け
内部構造を見るホワイトボックスと、外から見た振る舞いを見るブラックボックスの対応を取り違えやすい。単体は前者が主で、システムテストは後者。また命令網羅(C0)100%は全行を通ったというだけで条件の組合せは確かめていない。網羅率を答案に書くときは、どの基準の網羅かまで言い切る。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
組込みソフトウェア開発を行うために、ターゲットシステム上で未完成の周辺ハードウェアが正しく動作しているようにエミュレーションするデバイスドライバを開発した。この…
正解:スタブ
要点:未完成の下位機能を代替する仮モジュールがスタブ
スタブとは、テスト対象から呼び出される下位のモジュールがまだ完成していないときに、その代わりを務める仮のモジュールである。ここでは未完成の周辺ハードウェアの振る舞いを模擬するデバイスドライバが、上位のソフトウェアから呼ばれる下位側の代役となっているのでスタブに当たる。逆に上位モジュールの代わりに下位を呼び出す役はドライバと呼ばれる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 3. 実装・構築 > (8) ソフトウェアユニットのテストに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。