第5正規形とは?だいごせいきけい
第5正規形とは、自明でない結合従属がすべて候補キーによるものである状態。3つ以上の表に分解しないと除去できない冗長を排除した形で、射影結合正規形(PJ/NF)とも呼ばれる。実務の設計で意識することはまれだが、正規形の階段の最上段として判定の理屈が問われる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
正規化は関数従属、次いで多値従属と、扱う従属性を広げながら段を上げてきた。しかし2つの表への分解では取り除けないのに、3つに分ければ無損失に復元できる冗長が存在することが分かり、より一般的な結合従属を基準にした段が必要になった。第5正規形は、この「分解の一般形」で言い切った最後の段にあたる。
具体例
営業員・製品・顧客の3項関係で、「その営業員が扱う製品」「その営業員が担当する顧客」「その製品を買う顧客」の3つが独立に決まる業務を考える。2表に分けると元に戻らないが、3表に分解すると自然結合で無損失に復元できる。
試験での引っ掛け
何表に割れば無損失に戻せるか、が第4正規形との仕切りになる。2つに分けて復元できる冗長ならそこで話は終わり、3つ以上に分けないと元へ戻せない場合だけがこの段の守備範囲。見る従属性も多値従属から結合従属へ移り、より広い条件で判定することになる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問8(IPA)
第1正規形から第5正規形までの正規化に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:第3正規形までは、情報無損失でかつ関数従属性保存の分解ができる。
要点:第3正規形までは無損失かつ従属性保存の分解が可能
第3正規形までは、情報無損失(結合しても元に戻る)と関数従属性の保存を両立する分解が必ず存在することが知られている。一方でボイス・コッド正規形以降になると、無損失分解はできても関数従属性の保存が犠牲になる場合がある。
出典:平成31年度 春期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
第1正規形から第5正規形までの正規化に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:第3正規形への分解では、情報無損失かつ関数従属性が保存される。
要点:第3正規形までは無損失かつ関数従属性保存の分解ができる
第3正規形までは、分解しても結合により元に戻せる(情報無損失)うえ、元の関数従属性も保存される分解が必ず存在する。ボイス・コッド正規形以降になると、無損失分解はできても関数従属性の保存が犠牲になる場合がある点が対比される。
出典:令和3年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
第1正規形から第5正規形までの正規化に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:第3正規形への分解では、情報無損失かつ関数従属性が保存される。
要点:第3正規形までは無損失かつ関数従属性を保存して分解できる
第3正規形までであれば、情報を失わずに元へ復元できる(情報無損失)分解で、かつ元の関数従属性をすべて分解後の関係に保存する分解が常に可能である。一方、ボイス・コッド正規形より先へ進める分解では、無損失は保てても関数従属性の保存が犠牲になる場合がある。よってウが適切。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。