関数従属とは?
関数従属とは、属性集合Aの値が決まれば属性集合Bの値が一意に定まる関係。A→Bと書き、Aを決定項(決定子)、Bを従属項という。
データベーススペシャリスト試験の過去問では19回出題されています(2016年度〜2025年度)。
かんすうじゅうぞく
関数従属の意味
属性集合Aの値が決まれば属性集合Bの値が一意に定まる関係。A→Bと書き、Aを決定項(決定子)、Bを従属項という。
関数従属の具体例
商品コード→商品名。商品コードが決まれば商品名は一意に決まる。
関数従属は試験でどう引っ掛けられる?
「1件のデータでたまたま一意」ではなく、業務ルール上いつでも一意に定まることが条件。
関数従属と関連する用語
関数従属が出た過去問
関係R(A, B, C)において、関数従属A→B, B→Cが成立するとき、導けない関数従属はどれか。
正解:{B, C}→{A, C}
要点:推移律で導けるのは左辺に決定項Aを含む従属性だけ
A→B、B→Cが成り立つとき、推移律よりA→Cも成り立ち、Aは全属性を決定する。よって左辺にAを含む従属性は導ける。一方、左辺が{B,C}の場合、BからはCしか決まらずAを決定する根拠がないため、{B,C}→{A,C}は導けない。
出典:平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問3(IPA)第1正規形から第5正規形までの正規化に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:第3正規形までは、情報無損失でかつ関数従属性保存の分解ができる。
要点:第3正規形までは無損失かつ従属性保存の分解が可能
第3正規形までは、情報無損失(結合しても元に戻る)と関数従属性の保存を両立する分解が必ず存在することが知られている。一方でボイス・コッド正規形以降になると、無損失分解はできても関数従属性の保存が犠牲になる場合がある。
出典:平成28年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問8(IPA)関係R(A, B, C, D, E)において、関数従属{A, B}→C, {B, C}→D, D→{A, E}が成立する。これらから決定できるRの候補キーを全て…
正解:{A, B}, {B, C}, {B, D}
要点:候補キーは全属性を決定できる最小の属性集合すべて
候補キーは全属性を決定できる最小の属性集合である。{A,B}はAB→C、BC→D、D→A,Eの順に全属性を決定できる。{B,C}もBC→Dから、{B,D}もD→A,Eから残りを決定できるため、この三つがいずれも候補キーになる。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問4(IPA)第2正規形であるが第3正規形でない表はどれか。ここで、講義名に対して担当教員は一意に決まり、所属コードに対して勤務地は一意に決まるものとする。また、{ }は繰返…
正解:社員番号[主キー], 氏名, 所属コード, 勤務地 の表(例:15547, 小林明, 75T, 東京)
要点:推移的関数従属が残る表は第2正規形止まりになる
第3正規形でないとは、非キー属性が主キーに推移的に関数従属している状態を指す。社員番号→所属コード→勤務地という連鎖があると、勤務地は主キーに推移的に従属するため第3正規形にならない。主キーが単一属性なので部分関数従属は起こり得ず、第2正規形は満たしている。
出典:平成29年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問7(IPA)関係Rは属性{A, B, C, D, E}から成り、関数従属 A→{B, C}、{C, D}→E が成立する。これらの関数従属から決定できるRの候補キーはどれか…
正解:{A, D}
要点:候補キーは全属性を導ける最小の属性集合
候補キーは全属性を決定できる最小の属性集合である。{A,D}から出発すると、A→{B,C}でBとCが決まり、さらに{C,D}→EでEも決まるので全属性を決定できる。Aを含まないとBが決まらず、Dを含まないとEが決まらないため、これ以上小さくもできない。
出典:平成30年度 春期 データベーススペシャリスト試験 am2 問3(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。