職務分掌とは?しょくむぶんしょう
職務分掌とは、一連の業務のうち、実行・承認・記録・資産の保管といった相互に牽制すべき役割を、別々の担当者へ分けること。一人の担当者が不正を単独で実行し、なおかつ隠蔽できる状態を作らないための仕組みであり、統制活動の中で最も基本的な位置を占める。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
不正は、動機と機会と正当化が揃ったときに起きるとされる。このうち組織が直接手を打てるのは機会であり、役割を分けることで機会そのものを無くすという発想がこの統制の根にある。監査では、規程上の分掌がシステム上の権限付与として実装されているかまで確かめないと、有効性を評価したことにならない。
具体例
開発担当者に本番環境への直接リリース権限を与えず、リリースは運用担当者が承認記録に基づいて実施する。監査人は本番環境の権限一覧と、リリース申請書および実施ログを突合して、申請者と実施者の兼任が無いかを確かめる。
試験での引っ掛け
人員が少なく分掌が困難な場合は、上位者によるレビューやログの事後確認といった代替統制で補うのであって、分掌できないから統制が不要になるわけではない。また規程上の分掌と実際に付与されている権限が食い違うことがあり、書面だけの確認では見抜けない。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問8(IPA)解説で登場
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。