予防的統制・発見的統制とは?よぼうてきとうせい・はっけんてきとうせい
予防的統制・発見的統制とは、統制を、効き目の現れる時点で二つに分けた区分。起きる前に働くのが予防的統制で、権限設定・職務分掌・入力チェックのように誤りや不正の発生そのものを止める。起きた後に働くのが発見的統制で、残高照合・ログレビュー・分析的手続のように生じた事象を検出する。実務では両者を重ねて守る。
最終更新:2026-10-06
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発生を完全に防ぐ統制だけで固めようとすると、業務が回らないほど手続が重くなるうえ、想定していなかった経路は防げない。防ぎきれないものが必ず残るという前提に立ち、残ったものを見つけて是正する層を重ねる——この考え方が二分類の背後にある。監査人は、片方に偏った設計になっていないか、検出した後に是正へつなぐ経路まで用意されているかを見る。
具体例
予防的統制としてアクセス権を業務上必要な最小限に絞り、発見的統制として特権IDの操作ログを月次でレビューする。監査では、レビューが実施された記録と、検出された事象がどう是正されたかの記録を突合する。
試験での引っ掛け
「事後に異常を検知したい」という設問には、財務指標の期間比較やログレビューのような発見的統制が答えになる。予防的統制ではすでに起きた事象を検出できない。逆に発生させないことが求められる場面で発見的統制を選ぶのも誤りで、目的と時点の対応で選ぶ。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問10(IPA)解説で登場
債権管理システムから出力された債権残高の集計処理結果を用いて,経理部門が事後的に実施できる,異常の有無の検証に有効な方法はどれか。
正解:スプレッドシートを用いた売掛債権回転期間の前年同期比較チェック
要点:事後の異常検知には財務指標の期間比較などの発見的統制が有効
問われているのは、処理後に経理部門が集計結果を使って行える発見的統制である。売掛債権回転期間のような財務指標を前年同期と比較すれば、集計値の水準が異常であることを事後的に検知できる。自動マッチングやフォーマットチェック、アクセス制御はいずれも処理の時点で誤りや不正を防ぐ予防的統制であり、事後検証の手段ではない。
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問9(IPA)解説で登場
債権管理システムから出力された債権残高の集計処理結果を用いて,経理部門が事後的に実施できる,債権残高に関する異常の有無の検証に有効な方法はどれか。
正解:スプレッドシートを用いた売掛債権回転期間の前年同期比較チェック
要点:事後の異常検知には財務指標の期間比較という発見的統制が有効
問われているのは処理後に集計結果を用いて行える発見的統制である。売掛債権回転期間を前年同期と比較すれば、残高水準の異常を事後的に検知でき、原因調査の端緒になる。自動マッチングやフォーマットチェック、アクセス制御は処理時点で誤りや不正を防ぐ予防的統制であり、事後の検証手段ではない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。