内部統制報告制度(J-SOX)とは?ないぶとうせいほうこくせいど
内部統制報告制度(J-SOX)とは、上場企業の経営者に対し、財務報告に係る内部統制の有効性を自ら評価して内部統制報告書を提出することを金融商品取引法が義務づけ、提出されたその報告書を監査人が監査する仕組み。評価すべき対象は業務全般ではなく、財務報告の信頼性に関わる範囲に限られる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
決算数値そのものを確かめるだけでは、数値を生み出す仕組みが壊れていることまでは分からず、同じ誤りが翌期も繰り返される。そこで仕組みの有効性を経営者に評価させ、それを外部が確かめる形が導入された。IT統制が問われるのは、財務数値の大半が情報システムで処理され、その処理の信頼性が数値の信頼性を直接左右するためである。
具体例
まず全社的な内部統制を評価し、その結果を踏まえて売上高等で重要性の高い事業拠点を選び、販売や購買といった主要業務プロセスについて統制の整備状況と運用状況を検証する。
試験での引っ掛け
求められるIT統制は財務報告の信頼性に関わる範囲に限られ、業務効率化のためのIT統制がすべて対象になるわけではない。また内部統制監査は財務諸表監査と同一の監査人が一体として行うもので、監査人が統制そのものを直接評価して意見を述べる形式は採られていない。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問9(IPA)
金融庁“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(令和5年)”に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:金融商品取引法による内部統制報告制度は、財務報告の信頼性以外の他の目的を達成するためのITの統制の整備及び運用を直接的に求めるものではない。
要点:内部統制報告制度が求めるIT統制は財務報告の信頼性に関わる範囲
金融商品取引法の内部統制報告制度は、財務報告の信頼性を確保することを目的としている。したがってITの統制についても、財務報告の信頼性に関わる範囲で整備・運用が求められるのであって、業務の有効性や法令遵守など他の目的のためのIT統制を直接的に要求するものではない。評価範囲も重要性に基づいて絞り込むことが認められている。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの6 サービスマネジメント > 2. 内部統制 > (1) 内部統制に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。