UML(統一モデリング言語)とは?とういつもでりんぐげんご
UML(統一モデリング言語)とは、システムの構造と振る舞いを表す標準の図記法群で、クラス図・シーケンス図・状態機械図・アクティビティ図などからなる。監査では、被監査部門が作成したこれらの図を予備調査の資料として読み、承認や分岐といった統制が業務の流れのどこに組み込まれているかを把握する手がかりに使う。
最終更新:2026-10-06
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記法が組織や個人ごとに違えば、同じ図を見ても解釈が割れ、引き継ぎや外部委託のたびに認識の齟齬が生じていた。標準記法として整理されたことで、書き手と読み手が異なっても意味が定まる。監査人は業務の当事者ではないため、短時間で対象業務の全体像をつかむ手段として標準化された図の価値が大きい。
具体例
チェンジビジョンのastah*やSparx SystemsのEnterprise Architectで作成された設計図が提供されることがある。監査人は、承認フローの確認にはアクティビティ図、外部システム連携の責務確認にはシーケンス図、契約の有効・停止・解約といった業務ルールの確認には状態機械図と、目的に応じて読む図を選ぶ。
試験での引っ掛け
クラス図はデータ構造の図ではなく責務と関連を表す図で、多重度や関連の向きが業務ルールそのものを示す。またシーケンス図は時間順の相互作用、アクティビティ図は制御フローと並行性を表すもので用途が異なる。図は設計意図の記録であって、運用の実態がそのとおりである証拠にはならない点にも注意する。
関連用語
出た過去問
出典:令和5年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問21(IPA)
UMLを用いて表した図のデータモデルを関係データベース上に実装する際の解釈のうち、適切なものはどれか。
正解:“付加情報”表には“顧客”表に対する参照制約を指定する。
要点:集約される側の表が、集約する側への参照制約を持つ
付加情報は顧客に集約され、注文主というロールで顧客と結び付いている。関係データベースに実装すると、付加情報側が顧客の主キーを外部キーとして保持することになるため、付加情報表には顧客表に対する参照制約を指定する。指定送付先の関連は注文側が付加情報を参照する形になり、向きが逆である点に注意する。
出典:令和7年度 秋期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問21(IPA)
データモデルを解釈してオブジェクト図を作成した。解釈の誤りを適切に指摘した記述はどれか。ここで、モデルの表記にはUMLを用い、オブジェクト図の一部の属性の表示は…
正解:“123456:注文”が複数の商品にリンクしているのは、誤りである。
要点:多対1の側は1件しか結べない。多重度の上限違反を見抜く
データモデルでは顧客と注文が1対多、注文と商品が多対1で結ばれている。注文側から見ると、1件の注文が対応づく商品はちょうど一つに限られ、逆に1つの商品は多数の注文から参照されうる、という構造になる。オブジェクト図で1件の注文が二つの商品インスタンスにリンクしているのは、この多重度の上限を超えており、モデルと矛盾する。なお、1顧客が複数の注文をもつことや、まだ注文されていない商品が存在することは、モデル上いずれも許容される。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。