リスクアプローチとは?りすくあぷろーち
リスクアプローチとは、重大な問題が生じるリスクの高い領域へ監査資源を重点的に配分し、リスクの低い領域は手続を簡略化する監査の進め方。限られた時間と要員で監査の有効性と効率性を両立させる考え方で、システム監査の中長期計画・年度計画の策定段階から用いられる。
最終更新:2026-10-06
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監査対象を等しく網羅しようとすれば、どの領域も浅くしか見られない。深く見るべき領域を選ぶには基準が要り、その基準をリスクの大きさに置いたのがリスクアプローチである。簡略化した領域についても、なぜそう判断したのかを後から説明できることが前提になる。シラバスでも、リスク評価とリスクアプローチの知識が中長期計画の策定に必要な知識として挙げられている。
具体例
手作業の割合が高く見積り要素の多い収益認識プロセスへ監査工数を厚く配分し、定型化された小口経費精算は分析的手続にとどめる。配分の根拠となるリスク評価の結果は監査調書に残し、簡略化した領域についても判断の経緯を記録する。
試験での引っ掛け
「リスクが低い領域は監査しない」という意味ではない。手続を軽くするだけで対象そのものから外すわけではなく、外すならその根拠が要る。またリスクの評価は一度きりではなく、環境の変化に応じて計画を見直す前提である点も押さえる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
財務報告に係る内部統制監査におけるリスクアプローチの説明のうち,適切なものはどれか。
正解:想定されるリスクのうち,財務諸表の重要な虚偽表示リスクが高い項目に監査のリソースを重点的に配分する。
要点:リスクアプローチは重要な虚偽表示リスクの高い領域へ資源を重点配分する
リスクアプローチは、限られた監査資源を重要な虚偽表示リスクの高い領域に集中させる考え方である。全業務を一律に網羅的に調べるのではなく、リスク評価の結果に応じて手続の種類・時期・範囲を変える点が特徴になる。固有リスクだけでなく統制リスクも併せて評価し、リスクの高低に応じてリソースを配分する。
出典:令和2年度 10月試験 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
財務報告に係る内部統制監査におけるリスクアプローチの説明のうち、適切なものはどれか。
正解:想定されるリスクのうち、財務諸表の重要な虚偽表示リスクが高い項目に監査のリソースを重点的に配分する。
要点:リスクアプローチは重要な虚偽表示リスクが高い領域へ資源を重点配分する
リスクアプローチとは、限られた監査資源を、誤りが生じたときの影響が大きい領域へ重点配分する考え方である。財務報告に係る内部統制監査では、財務諸表に重要な虚偽表示をもたらすリスクの高い勘定科目や業務プロセスを絞り込み、そこに手続を厚く適用する。全件を網羅的に洗う方式や、リスクと無関係な任意抽出はこの考え方に反する。
出典・参考
公式シラバスの4 システム監査業務の管理 > 4-2 品質の確保に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。