統計的サンプリングとは?
統計的サンプリングとは、母集団から無作為に標本を抽出し、確率論に基づいて母集団の状況を推定するサンプリング。抽出の無作為性と確率論による評価という二つの要件を満たす。必要な標本件数を、許容誤謬率・予想誤謬率・信頼度から事前に算定できる点が本質的な特徴。
システム監査技術者試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2020年度)。
とうけいてきさんぷりんぐ
統計的サンプリングの意味
母集団から無作為に標本を抽出し、確率論に基づいて母集団の状況を推定するサンプリング。抽出の無作為性と確率論による評価という二つの要件を満たす。必要な標本件数を、許容誤謬率・予想誤謬率・信頼度から事前に算定できる点が本質的な特徴。
統計的サンプリングの具体例
信頼度95%、許容誤謬率5%という条件から必要件数を算出し、乱数表を使って対象伝票を抽出する。
統計的サンプリングは試験でどう引っ掛けられる?
「経験豊富な監査人が重要そうな項目を選ぶ」のは無作為抽出ではなく、統計的サンプリングにはならない(非統計的サンプリング)。
統計的サンプリングと関連する用語
統計的サンプリングが出た過去問
システム監査で利用する統計的サンプリング法に関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:サンプルの抽出に無作為抽出法を用い,サンプルの評価結果に基づいて母集団に関する結論を出す場合に,確率論の考え方を用いる。
要点:統計的サンプリングは無作為抽出と確率論に基づく母集団推定が要件
統計的サンプリングは、無作為抽出によって母集団の各要素が抽出される確率を既知にし、標本の評価結果から母集団の状態を確率論的に推定する方法である。抽出と評価の両方が確率論に基づくことが要件であり、監査人の経験的判断で標本を選ぶ場合は非統計的サンプリングになる。標本数の多寡は両者を分ける基準にはならない。
出典:平成28年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問8(IPA)システム監査で用いる統計的サンプリングに関する記述のうち,適切なものはどれか。
正解:コントロールが有効であると判断するために必要なサンプル件数を事前に決めることができる。
要点:統計的サンプリングでは必要な標本件数を事前に算定できる
統計的サンプリングは確率論に基づくため、許容できる逸脱率や信頼度、予想逸脱率を設定すれば、必要な標本件数を事前に算出できる。ただし標本による推定である以上、母集団を全件調べた場合と同じ結果が常に得られるわけではなく、サンプリングリスクが残る。重要案件やエラー処理済データだけを選ぶ方法は無作為性を欠き、統計的サンプリングには当たらない。
出典:平成30年度 春期 システム監査技術者試験 am2 問2(IPA)システム監査で用いる統計的サンプリングに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:コントロールが有効であると判断するために必要なサンプル件数を事前に決めることができる。
要点:統計的サンプリングは必要な標本件数を事前に算定できる点が本質
統計的サンプリングは、母集団から確率論に基づいて標本を抽出し、その結果を母集団全体へ推定する手法である。信頼度・許容逸脱率・想定逸脱率といったパラメータを設定すれば、必要なサンプル件数を統計的に算出でき、監査に着手する前に件数を決められる点が特徴となる。一方で標本にすぎない以上、母集団全件を調べた場合と結論が完全に一致する保証はなく、サンプリングリスクが常に残る。
出典:令和2年度 10月 システム監査技術者試験 am2 問1(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。