標的型攻撃メールとは?ひょうてきがたこうげきめーる
標的型攻撃メールとは、特定の組織を狙い、実際の業務に沿った件名と本文を装って、添付ファイルを開かせたりリンクを踏ませたりして侵入の足がかりを作るメール。不特定多数へばらまく迷惑メールと違い、部署名や取引の内容まで調べたうえで送られるので、文面の不自然さでは見分けられない前提で部門の手順を組む。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
攻撃の目的が、その場の金銭から、特定の組織が持つ情報そのものへ移った。外側の守りを破るより、中の人に一度だけ開かせるほうが確実で安上がりになる。公開されている組織図や過去のやり取りが材料になるため、文面を巧妙にする余地はいくらでもあり、見分ける精度を上げる方向には限界がある。この試験では、開かれることを前提に、被害の広がりを止める初動として問われる。
具体例
IPAは情報セキュリティ10大脅威で標的型攻撃を組織向けの上位に挙げ続けており、訓練の進め方の手引きも公開している。部門ではこれに沿った訓練を年1回行うが、評価するのは開封した人の割合だけではなく、開いた人から報告が上がるまでに何分かかったかを併せて見る。
試験での引っ掛け
開封率を下げることだけを訓練の目的にすると、開いた人を責める空気ができ、報告が上がらなくなって初動がかえって遅れる。またフィッシングとの違いは狙いにあり、フィッシングは偽サイトに入力させて認証情報を奪う手口、標的型攻撃メールは開かせて内部に足場を作る手口である。
関連用語
出た過去問
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問55(IPA)
A社は、SaaS形式の給与計算サービス(以下、Aサービスという)を法人向けに提供する、従業員100名のIT会社である。A社は、自社でもAサービスを利用している。…
正解:従業員を攻撃者が用意したWebサイトに誘導し、従業員の個人情報を不正に取得する標的型攻撃メール
要点:偽サイトへ誘導し認証情報を入力させる攻撃の訓練
訓練メールは、アカウントがロックされたと偽って偽サイトへ誘導し、氏名・所属・利用者ID・パスワードを入力させる流れになっている。これは、正規サービスを装った偽サイトで従業員自身に個人情報や認証情報を入力させて詐取する標的型攻撃を想定したものである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。