オープンリゾルバとは?おーぷんりぞるば
オープンリゾルバとは、インターネット上のどこからの問い合わせにも名前解決を返してしまう状態のDNSサーバ。本来は自組織の利用者に限定すべき機能が開放されているため、送信元を詐称した問い合わせに大量の応答を返させるDNSリフレクション(DNSアンプ)攻撃の踏み台にされる。
最終更新:2026-10-06
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DNSは、誰もが自由に問い合わせられることが利便性だった時代の設計で、問い合わせ元を絞る発想が標準ではなかった。加えてUDPを使うため送信元アドレスの詐称が容易で、小さな問い合わせに大きな応答を返す性質がそのまま増幅装置として悪用できる。機器を初期設定のまま設置した結果、意図せず開放されている例が多く、資産台帳から漏れた機器が原因になりやすい。
具体例
JPCERTコーディネーションセンターは「オープンリゾルバ確認サイト」を公開しており、自社のグローバルIPアドレスから開放状態かどうかを確かめられる。社内向けのキャッシュDNSサーバは問い合わせ元を社内ネットワークに限定し、拠点に置いたブロードバンドルータのDNS機能も同様に外部からの問い合わせを閉じておく。
試験での引っ掛け
被害の型を取り違えやすい。自社のデータが盗まれるのではなく、自社の機器が第三者への攻撃を増幅する装置にされ、加害側として問い合わせを受ける立場になる。対象はサーバ製品に限らず、ブロードバンドルータや家庭用機器のDNS機能も含む。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和元年度 秋期 情報セキュリティマネジメント試験 午前 問25(IPA)
攻撃者が、多数のオープンリゾルバに対して、“あるドメイン”の実在しないランダムなサブドメインを多数問い合わせる攻撃(ランダムサブドメイン攻撃)を仕掛け、多数のオ…
正解:“あるドメイン”を管理する権威DNSサーバに対して負荷が掛かる。
要点:ランダムサブドメイン攻撃は権威DNSサーバを過負荷にする
ランダムサブドメイン攻撃(DNS水責め攻撃)では、存在しないサブドメインを大量に問い合わせるため、キャッシュに答えがなくオープンリゾルバは毎回そのドメインの権威DNSサーバへ問い合わせる。結果として権威DNSサーバに膨大な問合せが集中し、正当な名前解決ができなくなるサービス妨害が起きる。
出典:令和4年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問18(IPA)
攻撃者が、多数のオープンリゾルバに対して、“あるドメイン”の実在しないランダムなサブドメインを多数問い合わせる攻撃(ランダムサブドメイン攻撃)を仕掛け、多数のオ…
正解:“あるドメイン”を管理する権威DNSサーバに対して負荷が掛かる。
要点:ランダムサブドメイン攻撃は権威DNSを過負荷にする
実在しないランダムなサブドメインへの問い合わせはキャッシュに存在しないため、オープンリゾルバは必ずそのドメインの権威DNSサーバへ問い合わせを転送する。これが多数のリゾルバから一斉に行われることで、権威DNSサーバに大量の問い合わせが集中し、応答不能に陥る。すなわち権威DNSサーバを標的としたDDoS攻撃の一種である。
出典:令和7年度 公開問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A・B 問5(IPA)解説で登場
DNSキャッシュサーバでのDNSキャッシュポイズニング攻撃の対策はどれか。
正解:外部のDNSクライアントからの再帰的問合せを受け付けない設定にする。
要点:キャッシュポイズニング対策はオープンリゾルバ(誰の問合せにも答えるDNSサーバ)にしないこと
DNSキャッシュポイズニングは、キャッシュDNSサーバに偽の名前解決(ドメイン名からIPアドレスを求めること)結果を覚え込ませる攻撃です。外部の任意のクライアントから再帰的問合せを受け付けると、攻撃者が任意のタイミングで問合せを起こして偽応答を送り込めるため、キャッシュを汚染されやすくなります。したがって、外部からの再帰的問合せを拒否する設定が有効な対策になります。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。