バックアップ方式とは?ばっくあっぷほうしき
バックアップ方式とは、復旧用の複製をどう取るかの方式。毎回すべてを取るフルバックアップ、直近のフルからの変更分をまとめて取る差分バックアップ、前回の取得からの変更分だけを取る増分バックアップを組み合わせる。取得にかかる時間・保管容量と、復元に必要な媒体の本数がちょうど逆に効くため、目標復旧時間から逆算して設計する。
最終更新:2026-10-06
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全件を毎日取れれば単純だが、業務を止められる時間にも保管費用にも限りがある。この制約の中で「いつの状態まで、どれだけの時間で戻すか」を数値化したものがRPOとRTOで、方式の選択はその2つを満たす手段として決まる。近年はランサムウェア対策の文脈が加わり、シラバスでも3-2-1ルールやイミュータブルバックアップとして扱われている。
具体例
3つの複製を2種類の媒体に持ち1つを別拠点へ置く3-2-1ルールが、対策の基準として広く引用される。AmazonのS3オブジェクトロックや、LTOテープを取り外して保管する運用のように、書き換えも削除もできない複製を1本確保しておくと、管理者権限を奪われた場合でも最後の1本が残る。
試験での引っ掛け
差分と増分を入れ替えた選択肢が定番で、復元が速いのは差分(フルと最新の差分の2本で済む)、取得が速いのは増分。取得の成功だけを確認して復元を試していない運用も落とし穴で、媒体の劣化や暗号鍵の紛失は戻そうとした瞬間に初めて表面化する。常時つながった複製は一緒に暗号化されうるため、隔離した1本を別に数える。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問24(IPA)
データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍…
正解:ログ情報を用いて復旧するときの平均処理時間が約2倍になる。
要点:バックアップ間隔を延ばすとログ復旧時間が伸びる
フルバックアップの間隔を2倍にすると、1回あたりのデータ量や取得時間はデータベースの大きさで決まるためほとんど変わりません。変わるのは復旧時に適用するログの量で、直近のバックアップ以降の更新が平均して約2倍たまるため、ログを使った復旧時間が約2倍になります。
出典:平成31年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問24(IPA)
データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍…
正解:復旧時に行うログ情報の反映の平均処理時間が約2倍になる。
要点:フルバックアップ間隔を延ばすと復旧時のログ反映が増える
フルバックアップの間隔を2倍にすると、前回のバックアップ以降に蓄積されるログの量が平均して約2倍になる。復旧時にはそのログを順に反映する必要があるため、反映処理の平均時間も約2倍になる。バックアップ1回あたりのデータ量や取得時間はデータベースの大きさで決まり、間隔を変えてもほとんど変わらない。
出典:令和3年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問24(IPA)
ディスク障害時に,フルバックアップを取得してあるテープからディスクにデータを復元した後,フルバックアップ取得時以降の更新後コピーをログから反映させてデータベース…
正解:ロールフォワード
要点:ロールフォワードは更新後ログを反映して復旧する
ロールフォワードは、バックアップから復元した時点のデータベースに対し、以降のログに残る更新後の内容を順に反映して障害直前の状態まで進める回復方法である。媒体障害からの復旧に用いる。反対に更新前の内容を使って取消す処理がロールバックである。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 4. トランザクション処理 > (2) 障害回復に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。