ジャクソン法(JSP)とは?じゃくそんほう
ジャクソン法(JSP)とは、入力データと出力データの構造をそれぞれ木で表し、両者を対応付けて併合した形からプログラム構造を導く設計技法。構造は順次・繰返し・選択の3つだけで表す。データの形がプログラムの形を決めるという立場に立つため、同じ入出力からは誰が設計しても同じ構造が出る。
最終更新:2026-10-06
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構造化設計の時代、プログラムの分け方は設計者の勘に頼っており、担当が代わると保守できないという問題があった。入出力の構造という客観的に決まるものを出発点に置けば、導出の手順を機械的にたどれる——属人性を落とすための技法である。データの形が決まっている帳票処理やファイル処理では、いまも有効に働く。
具体例
英国の計算機科学者マイケル・ジャクソンが1970年代に提唱した。部門ごとに明細が並ぶ売上ファイルから見出し・明細・小計を持つ帳票を出す場合、入力の「部門→明細」と出力の「見出し→明細→小計」を突き合わせると、部門の切替え位置に小計処理が入る構造が導ける。
試験での引っ掛け
データ「フロー」に着目するSTS分割・TR分割と混同しやすいが、ジャクソン法の出発点はデータ「構造」である。入力側と出力側の構造が対応しない構造衝突が起きたときは、中間ファイルを挟んで処理を2段に分ける——ここまでが技法の範囲に含まれる。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)解説で登場
プログラムの構造化設計におけるモジュール分割技法の説明のうち、適切なものはどれか。
正解:STS分割は、データの流れに着目してプログラムを分割する技法であり、入力データの処理、入力から出力への変換処理及び出力データの処理の三つの部分で構成することによって、モジュールの独立性が高まる。
要点:STS分割は入力・変換・出力の流れで分ける技法
STS分割は、プログラムを入力(Source)、変換(Transform)、出力(Sink)という三つの部分に分けるデータの流れに着目した技法で、各部分の役割が明確になるためモジュールの独立性が高まる。TR分割も同じくデータの流れに着目してトランザクションの種類ごとに分ける技法であり、データ構造に着目するのはジャクソン法である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。