隔離性とは?
隔離性とは、複数のトランザクションを同時に実行しても、互いの途中結果の影響を受けず、単独で実行したのと同じ結果が得られる性質。
システムアーキテクト試験の過去問では3回出題されています(2016年度〜2025年度)。
かくりせい
隔離性の意味
複数のトランザクションを同時に実行しても、互いの途中結果の影響を受けず、単独で実行したのと同じ結果が得られる性質。
隔離性の具体例
他のトランザクションが更新中でまだコミットしていない値を読まない。
隔離性は試験でどう引っ掛けられる?
隔離性水準を下げても弱まるのは隔離性だけで、原子性・耐久性は保たれる(READ COMMITTEDでもコミットした結果は失われない)。またSERIALIZABLEにしてもデッドロックは起きる——直列化可能性は「待たない」ことではなく「直列実行と同じ結果になる」ことを指す。
隔離性と関連する用語
隔離性が出た過去問
プログラムの構造化設計におけるモジュール分割技法の説明のうち、適切なものはどれか。
正解:STS分割は、データの流れに着目してプログラムを分割する技法であり、入力データの処理、入力から出力への変換処理及び出力データの処理の三つの部分で構成することによって、モジュールの独立性が高まる。
要点:STS分割は入力・変換・出力の流れで分ける技法
STS分割は、プログラムを入力(Source)、変換(Transform)、出力(Sink)という三つの部分に分けるデータの流れに着目した技法で、各部分の役割が明確になるためモジュールの独立性が高まる。TR分割も同じくデータの流れに着目してトランザクションの種類ごとに分ける技法であり、データ構造に着目するのはジャクソン法である。
出典:平成28年度 秋期 システムアーキテクト試験 am2 問7(IPA)マイクロサービスアーキテクチャを利用してシステムを構築する利点はどれか。
正解:各サービスの変更がしやすい。
要点:マイクロサービスは独立性により個別の変更・配置が容易
マイクロサービスアーキテクチャは、システムを独立して開発・配置できる小さなサービス群に分割し、APIで連携させる方式である。各サービスが独立しているため、変更や再配置を他サービスに波及させずに行え、部分的な更新やスケールがしやすい点が最大の利点である。
出典:令和3年度 春期 システムアーキテクト試験 am2 問5(IPA)トランザクションの隔離性水準を高めたとき,不整合なデータを読み込むトランザクション数と,単位時間に処理できるトランザクション数との適切な組合せはどれか。
正解:減る/減る
要点:隔離性を高めると整合性は上がるがスループットは下がる
隔離性水準を高めるほどロックの範囲や保持期間が広がり、他のトランザクションによる未確定データの読込みが抑えられるため、不整合なデータを読むトランザクションは減る。一方で待ち合わせが増えて並行度が下がるので、単位時間に処理できるトランザクション数は減る。整合性と性能はトレードオフの関係にある。
出典:令和7年度 春期 システムアーキテクト試験 am2 問24(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。