マイクロサービスアーキテクチャとは?まいくろさーびすあーきてくちゃ
マイクロサービスアーキテクチャとは、デプロイの単位を業務能力ごとに切り分け、サービスごとに独立してリリース・増減できるようにしたシステム構成。境界をまたぐデータ共有を禁じて各サービスが自分のデータストアを持ち、連携をAPIに限定する。得られるのは変更の独立性で、その対価として分散システムの複雑さを引き受ける。
最終更新:2026-10-06
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一枚岩の構成では、1行の修正でも全体を再ビルドして全体を再配置する必要があり、負荷が集中する一部分だけを増強することもできない。技術選択も全体で1つに固定され、チームが増えるほど互いのリリースを待つ時間が伸びる。マイクロサービスはこの結合を、配置とデータの境界を引くことで断ち切る。システムアーキテクトでは方式設計の選択肢として、どこで切るか(業務能力か、変更頻度か)と、切らない判断の根拠まで論述で問われる。
具体例
Netflixは視聴・推薦・課金といった機能ごとにサービスを分け、推薦系が応答しなくなっても既定の一覧を返して再生自体は継続させる設計(フォールバック)を公開している。Amazonが少人数チームにサービスの開発から運用までを持たせる体制も、この分割と組織を対応させた例。
試験での引っ掛け
分割そのものは利点ではなく費用でもある。1つの更新が複数サービスにまたがれば分散トランザクションの調停(Sagaなど)が要り、呼出し先の遅延が呼出し元に連鎖し、監視・配置・障害切分けの対象数が増える。モノリシックより常に良いという前提で選ぶ選択肢は誤り。粒度の粗いサービス連携を指すSOAとも別物で、SOAは共通のESBを介する形が典型。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問5(IPA)
マイクロサービスアーキテクチャを利用してシステムを構築する利点はどれか。
正解:各サービスの変更がしやすい。
要点:マイクロサービスは独立性により個別の変更・配置が容易
マイクロサービスアーキテクチャは、システムを独立して開発・配置できる小さなサービス群に分割し、APIで連携させる方式である。各サービスが独立しているため、変更や再配置を他サービスに波及させずに行え、部分的な更新やスケールがしやすい点が最大の利点である。
出典:令和6年度 春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
マイクロサービスアーキテクチャを採用してアプリケーションソフトウェアを設計している。障害発生による影響の範囲を局所化してシステム全体への波及を抑えるために、マイ…
正解:サーキットブレーカー
要点:エラー多発時に呼出しを遮断するのがサーキットブレーカー
サーキットブレーカーは、呼出し先のサービスでエラーが規定回数を超えて続いたら回路を開いた状態にし、以後しばらくは呼出しを行わずに即座に失敗を返す方式である。応答しない相手を呼び続けて資源を消費し、障害が上流へ連鎖的に波及するのを防ぐ狙いがある。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの4 開発技術 > 2. 設計 > (2) システム設計に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。