最小権限の原則とは?さいしょうけんげんのげんそく
最小権限の原則とは、与える権限を、その業務に要る範囲と要る期間の両方で切り詰めるという設計上の原則。範囲を絞っておけば、操作ミスでも内部不正でもアカウントを乗っ取られた場合でも、被害の届く先がそこで止まる。必要な人にだけ情報を渡すというNeed-to-knowの考え方と組み合わせ、権限と情報の両面から露出を抑える形で運用される。
最終更新:2026-10-06
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権限は付与のときだけ判断され、返却は誰も催促しないため、放っておけば増える一方になる。増えた権限は平時には害が見えず、事故のときにだけ被害の広さとして現れる。設計の原則として明文化されたのは、この非対称性を仕組みで打ち消すため。プロジェクトでは、移行や障害対応で一時的に強い権限を渡す場面が必ず出る。
具体例
1975年のサルツァーとシュローダーの論文が保護機構の設計原則として最小権限を挙げ、いまはAWSのIAMのように対象と期間を絞って権限を与える仕組みが標準になった。移行作業なら対象テーブルと当日9〜18時に限り、更新権は付けない形が対応する。
試験での引っ掛け
一度絞れば済むと考える点。異動や役割変更で不要になった権限が残れば原則は崩れるため、定期的な棚卸しと自動失効の仕組みが伴って初めて成立する。付与時の審査だけでは不十分。絞ることと業務が回らないほど絞ることは別で、必要な権限まで削ると迂回運用を生む。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。