経路集約とは?けいろしゅうやく
経路集約とは、連続する複数のネットワークアドレスを、それらを全て含む最小のプレフィックス1本にまとめて広告し、経路表のエントリ数を減らすこと。上位ビットが共通する桁数がそのままプレフィックス長になる。集約された内側の細かい経路変動が上位へ伝わらなくなる、という副次的な効果もある。
最終更新:2026-10-06
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経路表が大きくなるほど、検索に要するメモリと、経路が揺れるたびの再計算・再広告の負荷が増える。拠点ごとにアドレスを飛び飛びに割り当てると、上位ビットがそろわないため後から集約できず、拠点が増えるたびに全ルータの表が膨らむ。だから設計の段階で、集約できる形にアドレスをまとめて配ることが前提になる。アドレス設計と経路設計を切り離せない理由がここにある。
具体例
172.16.0.0/24 から 172.16.3.0/24 までの4本は上位22ビットが共通なので、172.16.0.0/22 の1本に集約できる。拠点を4つ単位で並べて配ればこの形になるが、172.16.0.0/24 と 172.16.5.0/24 のように飛ばして配ると、まとめた瞬間に自分の管理外の範囲まで広告することになり集約できない。
試験での引っ掛け
「対象を全て含む」と「余分を最小にする」の両方が条件で、片方だけでは正解にならない。上の例で/21にすると使っていない範囲まで広告し、/23では4本全部を覆えない。上位ビットが何桁一致しているかを数えるのが確実で、10進のまま眺めて判断すると間違える。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)解説で登場
IPv4アドレスが192.168.10.0/24〜192.168.58.0/24のネットワークを対象に経路を集約するとき、集約した経路のネットワークアドレスのビ…
正解:192.168.0.0/18
要点:経路集約は対象を全部覆う最長プレフィックスを選ぶ
192.168.10.0/24から192.168.58.0/24までを1つの経路にまとめるには、第3オクテットの10〜58をすべて含むプレフィックスが必要である。192.168.0.0/18は第3オクテットが0〜63の範囲を覆うので条件を満たす。/19では0〜31までしか覆えず58を含められないため、条件を満たす中で最も長い(ネットワーク部のビット数が多い)のは/18である。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問6(IPA)解説で登場
IPv4のアドレス割当てを行う際に、クラスA〜Cといった区分にとらわれずに、ネットワークアドレス部とホストアドレス部を任意のブロック単位に区切り、IPアドレスを…
正解:CIDR
要点:CIDRはクラスに縛られずプレフィックス長で区切る
CIDRは、アドレスをクラスの区切りに縛られずプレフィックス長で自由に分割・集約する方式である。必要な規模に近いブロック単位で割り当てられるためアドレスの無駄が減り、複数の経路を1つにまとめる経路集約によってルータの経路表の増大も抑えられる。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問9(IPA)解説で登場
IPv4アドレスが192.168.10.0/24〜192.168.58.0/24のネットワークを対象に経路を集約するとき、集約した経路のネットワークアドレスのビ…
正解:192.168.0.0/18
要点:経路集約は対象を全て含む最小のブロックを選ぶ
集約するには、対象範囲192.168.10.0〜192.168.58.0をすべて含む最小のブロックを求める。第3オクテットが10〜58なので、上位2ビットを固定する/18(第3オクテットが0〜63)なら全体を覆える。/19では0〜31までしか覆えず58が入らない。したがって条件を満たすうちネットワーク部のビット数が最大なのは/18である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。