ダイクストラ法とは?だいくすとらほう
ダイクストラ法とは、始点にいちばん近い未確定のノードを一つ選んで距離を確定させ、そこを経由した場合の値で隣接ノードの暫定距離を更新する——これを繰り返して重み付きグラフの最短経路を求める手続き。OSPFやIS-ISのようなリンクステート型では、各ルータがこの計算で自分を根とする最短経路木を得る。
最終更新:2026-10-06
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距離ベクトル型は隣から聞いた距離を信じて足すため、経路が切れたときに古い情報が回り続けるループが起きやすく、収束も遅い。網全体のリンク情報を全ルータが共有し、各自が同じ地図から最短経路を計算する方式にすればこの問題を避けられる。その計算の中身が、オランダの計算機科学者エドガー・ダイクストラが1959年に発表したこの手法で、OSPFやIS-ISの土台になっている。エリア分割は、計算量とリンク情報の規模を抑えるための設計判断でもある。
具体例
始点から終点まで、コスト10のリンクを2本通る経路とコスト5のリンクを3本通る経路があれば、ホップ数が多くても合計15の後者が選ばれる。OSPFの既定コストは帯域の逆数で決まるため、100Mビット/秒を2ホップ通るより1Gビット/秒を3ホップ通るほうが優先される、という結果になる。
試験での引っ掛け
「ホップ数が少ない経路が選ばれる」は距離ベクトル型のRIPの話で、コスト最小とは一致しない。ここが最大の引っ掛け。負のコストがあると正しく動かないが、ルーティングのコストは正の値なので実害はない。むしろ帯域の逆数という既定は基準帯域の設定次第で高速リンク同士のコストが同じ値に潰れるため、そこが設計上の論点になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:OSPFはリンクステートDBから最短経路を計算する
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで、各ルータがリンクの状態情報を交換してエリア内で同一のリンクステートデータベースを構築し、そこからダイクストラ法で最短経路木を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型で、このようなデータベースはもたない。
出典:令和元年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3(IPA)解説で登場
二つのルーティングプロトコルRIP-2とOSPFを比較したとき、OSPFだけに当てはまる特徴はどれか。
正解:リンク状態のデータベースを使用している。
要点:OSPFはリンクステートDBから最短経路を計算する
OSPFはリンクステート型のルーティングプロトコルで、各ルータがリンクの状態を交換してエリア内で同一のリンクステートデータベースを構築し、そこからダイクストラ法で最短経路木を計算する。RIP-2はディスタンスベクタ型なので、このようなデータベースはもたない。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4(IPA)解説で登場
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。