物理層とは?ぶつりそう
物理層とは、OSI基本参照モデル(通信の役割を7段に分けた見取り図)の7つの階層のうち最も下にあり、0と1のデータを電圧の変化や光の点滅、電波といった実際の信号に変えて、ケーブルや空間へ送り出す役割を担う層。コネクタ(ケーブルの差込口)の形状やピンの並び、電気的な条件もこの層で決まる。リピータ(弱まった信号を元の強さに戻して中継する装置)やハブ(複数のケーブルをつなぐ集線装置)は、この層だけを扱う中継装置にあたる。
最終更新:2026-10-10
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通信の取り決めを1つの大きな決まりにまとめてしまうと、ケーブルを光ファイバに替えるだけで全体を作り直すことになる。そこで役割ごとに層へ分け、上の層は下の層がどうやって信号を運ぶかを気にしなくてよい形にした。最下層に物理層を置いて「信号として運ぶ」ことだけを担当させたので、有線を無線に替えても上の層の仕組みはそのまま使える。階層に分ける利点を説明する典型例になっている。
具体例
オフィスで使うLANケーブル(2本ずつより合わせた銅線を束ねた、より対線)と、その両端に付く差込口の規格であるRJ-45コネクタ、光ファイバ、無線LANの電波は、いずれも物理層に属する。通信が不安定なときにまずケーブルやコネクタを差し替えて確かめるのは、物理層の不具合を疑う対処にあたる。
試験での引っ掛け
物理層とデータリンク層(物理層のすぐ上の層)の取り違えが定番。信号として送り出すのが物理層、MACアドレス(機器ごとの固有番号)で同じLAN(建物の中のネットワーク)内の相手を指定して届けるのがデータリンク層である。中継装置も対応が決まっていて、リピータとハブは物理層、スイッチングハブ(宛先の機器にだけ信号を送るハブ)はデータリンク層、ルータ(ネットワークどうしをつなぎ宛先へ転送する機器)はネットワーク層(データリンク層の上で、ネットワークをまたいだ宛先までの届け方を担う層)を扱う。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問72(IPA)解説で登場
IPネットワークを構成する機器①〜④のうち,受信したパケットの宛先IPアドレスを見て送信先を決定するものだけを全て挙げたものはどれか。 ① L2スイッチ ② L…
正解:②, ④
要点:IPアドレスで転送するのはルータとL3スイッチ
宛先IPアドレスを見て転送先を決めるのはネットワーク層で動作する機器である。ルータは異なるネットワーク間の経路を選んで転送し、L3スイッチも同じくIPアドレスに基づく転送を行う。一方、L2スイッチはMACアドレスを見て転送するデータリンク層の機器、リピータは信号を増幅・中継するだけの物理層の機器である。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 59. 通信プロトコル > (1) 代表的なネットワークアーキテクチャに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。