情報漏えい対策とは?じょうほうろうえいたいさく
情報漏えい対策とは、機密情報や個人情報が、外部への持ち出し・誤送信・紛失などによって外に出てしまうのを防ぐ取り組み全般。持ち出しルールや職務分掌(仕事と権限を担当ごとに分けること)、教育といった組織的な手立てと、アクセス制御・暗号化・DLP(Data Loss Prevention。重要な情報の持ち出しや送信を見つけて止める仕組み)などの技術的な手立てを組み合わせて講じる。どちらか一方だけでは防ぎきれない。
最終更新:2026-10-10
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漏えいの原因は外部からの攻撃だけではない。宛先を間違えたメール、書類やUSBメモリの置き忘れといった不注意、そして権限を持つ人による持ち出しも原因になる。技術だけでは不注意も内部の権限者も止められないため、ルール・教育・権限設計を組み合わせる形にならざるを得ない。起きたときに被害を狭める備えも同じ枠に入る。
具体例
顧客名簿の社外持ち出しを原則禁止とし、どうしても必要な場合は暗号化と上長の承認を必須にする。あわせて、社外宛のメールは送信を数分保留して宛先を見直せるようにするなど、間違えることを前提にした運用を重ねる。
試験での引っ掛け
原因をサイバー攻撃だけに絞る選択肢が誤り。メールの誤送信や書類の紛失といった不注意、権限を持つ従業員の持ち出しも原因になる。対策が技術的・組織的のどちらに分類されるかを問う形も定番で、持ち出しルールや教育は組織的対策に入る。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITパスポート試験 問37(IPA)解説で登場
情報システムで管理している機密情報について,ファシリティマネジメントの観点で行う漏えい対策として,適切なものはどれか。
正解:コンピュータ室のある建物への入退館管理
要点:ファシリティ管理の漏えい対策は入退館などの物理対策
ファシリティマネジメントは、建物や設備といった物理的な環境の維持・管理を扱う。この観点での情報漏えい対策は、機器が置かれた建物や部屋への立入りを制限する入退館・入退室管理が該当する。ウイルス対策やID管理、暗号化は論理的・技術的な対策に分類される。
出典:平成30年度 春期 ITパスポート試験 問98(IPA)解説で登場
A社では紙の顧客名簿を電子化して,電子データで顧客管理を行うことにした。顧客名簿の電子データからの情報漏えいを防ぐ方法として,適切なものはどれか。
正解:データを暗号化して保存する。
要点:漏えい対策の要は暗号化による機密性の確保
情報漏えい対策の要点は、万一データが外部へ持ち出されても内容を読み取られないようにすることである。暗号化して保存しておけば、記録媒体ごと盗まれても復号鍵がなければ内容を利用できない。ディジタル署名は改ざん検知と作成者の確認、バックアップやRAIDは可用性の確保が目的であり、機密性を守る手段ではない。
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問68(IPA)
リスク対応を、移転、回避、低減及び保有に分類するとき、次の対応はどれに分類されるか。 〔対応〕 職場における机上の書類からの情報漏えい対策として、退社時のクリア…
正解:低減
要点:クリアデスクは発生可能性を下げるリスク低減策
クリアデスクは、退社時に机上へ書類を放置しないという運用ルールで、書類が盗み見られたり持ち去られたりする機会を減らす。リスクをゼロにするわけではないが、発生の可能性を下げる措置なので低減(軽減)に分類される。移転は保険や委託で他者に負担を移すこと、回避は業務そのものをやめること、保有は対策せず受け入れることである。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。