バックアップとは?ばっくあっぷ
バックアップとは、データの消失・破損・暗号化に備えて、あらかじめ複製を別の媒体・別の場所に保存しておくこと。すべてを複製するフルバックアップと、変化した分だけを取る差分・増分バックアップがあり、どの時点にも戻せるよう複数の時点を残す世代管理と組み合わせる。取得するだけでなく、実際に復元できることを確かめるところまでが対策になる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
紙の台帳は焼けたり濡れたりしない限り残ったが、電子データは機器の故障や一度の誤操作で消える。近年はランサムウェアのように、データを暗号化して使えなくする攻撃も加わり、「侵入を防ぐ」だけでは業務が止まる事態を避けられなくなった。防ぎきれない前提に立ち、元に戻せる状態を保っておくという発想が必要になったため、バックアップは可用性(必要なときにデータやシステムを使える状態であること)を支える基本の対策として位置づけられている。
具体例
推奨される「3-2-1ルール」は、元のデータを含めて写しを3つ持ち、それを2種類の媒体に分けて保存し、そのうち1つは別の場所に置くという考え方である。書き換えや削除ができない形で保存するバックアップ(イミュータブルバックアップ)や、一度だけ書き込めて後から書き換えられない記録の仕組み(WORM:Write Once Read Many)も、ランサムウェア対策として挙げられる。
試験での引っ掛け
本体と同じ場所・同じネットワークに置いた複製は、災害でも攻撃でも一緒に被害を受けるため対策になっていない(別の場所・切り離した媒体であることが要件)。取得しただけで復元手順を試していない状態も落とし穴。差分は前回のフルバックアップからの変化分、増分は前回のバックアップからの変化分で、復元に必要な組み合わせが違う点も問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問97(IPA)
I社は、月末に図1の各表のデータをバックアップしている。取引先担当者表が次のような構成となっているとき、取引先担当者表を記録するには、少なくとも何kバイトの領域…
正解:1,800
1件あたりの容量を項目ごとに積み上げる。1バイトコード10文字の項目が2つで20バイト、2バイトコードでは部署名20文字が40バイト、所在地40文字が80バイト、名前と役職が各10文字で20バイトずつとなり、合計180バイトになる。これを10,000件分で1,800,000バイト、すなわち1,800kバイトである。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問88(IPA)解説で登場
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問55(IPA)解説で登場
インターネットに接続されているサーバ上のディスクスペースを,ファイル保管用に貸し出すサービスであり,自宅や外出先などから利用者がデータを読み書きできるものはどれ…
正解:オンラインストレージ
要点:オンラインストレージはネット上の保管領域を貸すサービス
オンラインストレージは、インターネット上のサーバの記憶領域を貸し出し、利用者がネットワーク経由でファイルを保存・取得できるようにするサービスである。場所や端末を問わずアクセスできる点が特徴で、データの共有やバックアップの用途にも使われる。保存形式や制作作業、記憶媒体を指す用語とは意味が異なる。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問81(IPA)
A社は業務で使用しているサーバのデータをサーバのハードウェア障害に備えてバックアップをしたいと考えている。次のバックアップ要件を満たす計画のうち、A社のバックア…
正解:バックアップ方法:日曜日にフルバックアップを取得し、月曜日~土曜日には、フルバックアップ以降に更新や追加、削除された部分のデータを差分バックアップとして取得する。/保存場所:外部のメディアへ出力して所定の場所で、それを保管する。
要点:機器障害対策のバックアップは差分併用かつ別媒体・別場所に保管する
フルバックアップの時間が確保できず、日々の更新量はごく少ないという条件なので、週1回のフルバックアップと平日の差分バックアップを組み合わせるのが合理的である。前日終業後の状態に戻すには、直近のフルと当日分までの差分が必要になる。またハードウェア障害に備える以上、バックアップをサーバ内部に置くと本体と一緒に失われるため、外部メディアへ出力して別の場所に保管しなければならない。
出典・参考
公式シラバスの8 コンピュータシステム > 46. ファイルシステム > (2) バックアップに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。