差分バックアップとは?さぶんばっくあっぷ
差分バックアップとは、最後にすべてのデータを丸ごと保存した時点(フルバックアップ)から後に、変更や追加があったデータをすべて保存するバックアップの方法。元に戻すときは、フルバックアップと最新の差分バックアップの2つだけあればよい。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
データが増えると、毎日すべてを保存し直すには時間も保存先の容量も足りなくなる。そこで丸ごとの保存は週に1回などにとどめ、ほかの日は変わった所だけを保存する方法が生まれた。変わった所の数え方を「前回のフルから」とするのが差分、「前回のバックアップから」とするのが増分である。
具体例
土曜にフルバックアップ、日曜から金曜は差分バックアップを取る会社で、木曜の夜に、社内で共有するファイルを保存しているコンピュータが壊れたとする。差分なら、土曜のフルと水曜夜の差分(日〜水の変更がすべて入っている)の2つで水曜夜の状態に戻せる。一方、AppleのMacに付いているTime Machineは、最初に全体を保存し、その後は前回から変わったファイルだけを保存していく増分型の考え方で動いている。
試験での引っ掛け
増分バックアップとの取り違えが定番。差分は「最後のフルから」の変更をためていくので日がたつほど1回の量が増えるが、復元はフルと最新の差分の2つで済む。増分は「直前のバックアップから」の変更だけなので毎回は軽いが、復元にはフルとそれ以降の増分をすべて順に使う必要がある。「差分は復元に途中の全世代が必要」という選択肢は増分の説明である。
関連用語
出た過去問
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験 問81(IPA)
A社は業務で使用しているサーバのデータをサーバのハードウェア障害に備えてバックアップをしたいと考えている。次のバックアップ要件を満たす計画のうち、A社のバックア…
正解:バックアップ方法:日曜日にフルバックアップを取得し、月曜日~土曜日には、フルバックアップ以降に更新や追加、削除された部分のデータを差分バックアップとして取得する。/保存場所:外部のメディアへ出力して所定の場所で、それを保管する。
要点:機器障害対策のバックアップは差分併用かつ別媒体・別場所に保管する
フルバックアップの時間が確保できず、日々の更新量はごく少ないという条件なので、週1回のフルバックアップと平日の差分バックアップを組み合わせるのが合理的である。前日終業後の状態に戻すには、直近のフルと当日分までの差分が必要になる。またハードウェア障害に備える以上、バックアップをサーバ内部に置くと本体と一緒に失われるため、外部メディアへ出力して別の場所に保管しなければならない。
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問92(IPA)
〔テクノロジ〕Sさんは、現PCに保管した画像ファイルに色調補正などの加工をすることにした。加工作業のミスなどに備えて、バックアップツールを利用して、毎年4月1日…
正解:作業b
要点:バックアップ取得時点の状態しか復元できない
復元できるのは、バックアップを取った時点の状態だけである。この年は4月1日の完全バックアップと、5月1日・6月1日の差分バックアップが残っている。作業bの直後(4月3日〜4月10日)の状態は、次の保存である5月1日を迎える前に作業cで上書きされているため、どのバックアップにも残っていない。
出典:令和8年度 秋期 ITパスポート試験 問86(IPA)
データベースの障害に備えて、毎日業務終了後にバックアップファイルを取得している。毎週土曜日にはフルバックアップファイルを取得し、日曜日から金曜日は差分バックアッ…
正解:土曜日のフルバックアップファイルと、火曜日の差分バックアップファイル
要点:差分方式の復旧はフルバックアップと直近の差分だけでよい
本問の差分バックアップは、直近のフルバックアップ以降の変更を毎回まとめて記録する方式である。したがって火曜日の差分ファイルには日曜日から火曜日までの変更が全て含まれる。復旧に必要なのは土曜日のフルバックアップと火曜日の差分ファイルの2つだけで、途中の日曜日や月曜日の差分は不要である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。