ソーシャルエンジニアリングとは?そーしゃるえんじにありんぐ
ソーシャルエンジニアリングとは、技術的な侵入手段を使わず、人の心理的な隙や思い込み、親切心につけこんで情報を聞き出したり盗み見たりする手口の総称。取引先や社内の担当者になりすます電話、肩越しに画面や手元をのぞくショルダーハッキング、捨てられた書類をあさるトラッシングなどが該当し、装置による防御では止められない。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
システム側の防御が固くなるほど、攻撃者は最も破りやすい経路である人に向かう。人は「急いでいる上司」「困っている取引先」といった文脈を示されると確認の手順を飛ばしやすく、この性質はソフトウェアの更新では直せない。だから対策の主役が装置ではなく人になる。ITパスポートは受験者自身が狙われる立場のため、脅威の分類と人的対策の代表例として繰り返し問われる。
具体例
警察庁や金融機関が繰り返し注意を呼びかけている、銀行員や警察官を名乗る電話で暗証番号やカードを聞き出す手口は、ソーシャルエンジニアリングそのものである。職場では、カフェで画面をのぞかれる、複合機に置き忘れた印刷物を持ち去られる、といった形で起きる。
試験での引っ掛け
定義の核は「技術的な手段を使わない」こと。ファイアウォールやウイルス対策ソフトでは防げないため、対策として選ぶべきなのは、従業員教育、離席時の画面ロック、机の上に書類を出しっぱなしにしないこと(クリアデスク)、書類のシュレッダー処理といった人とルールの対策になる。装置の導入を答えに選ばせる選択肢が定番の引っ掛けである。
関連用語
出た過去問
出典:平成26年度 秋期 ITパスポート試験 問63(IPA)
リスク対策のうち、ソーシャルエンジニアリングへの対策に該当するものはどれか。
正解:電話で重要情報を伝達するときの方法を定めて、その手順に従って行う。
要点:ソーシャルエンジニアリング対策は手順と本人確認の徹底
ソーシャルエンジニアリングは、技術ではなく人の心理や行動の隙を突いて情報を聞き出す手口である。関係者を装った電話で機密を聞き出す事例が典型なので、電話で重要情報を伝える際の本人確認や伝達手順をあらかじめ定め、それを徹底することが有効な対策となる。
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問58(IPA)
出典:平成28年度 春期 ITパスポート試験 問86(IPA)
情報セキュリティにおけるソーシャルエンジニアリングの例として、適切なものはどれか。
正解:社員を装った電話を社外からかけて、社内の機密情報を聞き出す。
要点:ソーシャルエンジニアリングは人の心理を突いて情報を得る手口
ソーシャルエンジニアリングは、コンピュータへの技術的な侵入ではなく、人間の心理的な隙や信頼を利用して情報を引き出す手口を指す。社員を装った電話で機密情報を聞き出す行為はその代表例である。送信元IPアドレスの偽装はなりすまし通信、パケットの盗聴は技術的な傍受、不正なソフトのダウンロードはマルウェアの問題であり、いずれも技術面の攻撃にあたる。
出典・参考
公式シラバスの9 技術要素 > 61. 情報セキュリティ > (3) 脅威と脆弱性に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。