DoS攻撃とは?どすこうげき
DoS攻撃(Denial of Service:サービスの拒否)は、サーバ(サービスを提供する側のコンピュータ)やネットワークに大量の通信や処理の要求を送りつけて負荷をかけ、正規の利用者がサービスを使えない状態にする攻撃。情報を盗むことではなく、サービスを止めることが目的で、情報セキュリティの3要素のうち可用性(使いたいときに使えること)を損なう。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
インターネットに公開されたWebサイトは、世界中の誰からの要求にも応えるように作られている。この「誰でも受け付ける」性質を逆手にとり、処理しきれないほどの要求を送るだけで、侵入しなくても相手のサービスを止められる。多数の機器を乗っ取って一斉に攻撃させる分散型(DDoS攻撃)が広がり、被害も大きくなった。
具体例
2016年には、マルウェア(悪意のあるソフトの総称)の一種「Mirai」に感染した大量の防犯カメラや家庭用ルーターが一斉に、DNS(Domain Name System:Webサイトの名前からネットワーク上の住所を調べる仕組み)のサービスを提供する米Dyn社へ通信を送りつけ、TwitterやNetflixなど多くの有名サイトがつながりにくくなった。乗っ取られた機器の持ち主は、自分の機器が攻撃に使われていることに気づかないことが多い。
試験での引っ掛け
3要素との対応がよく問われる。DoS攻撃で止まるのは可用性、盗み見は機密性、Webページの書き換えは完全性の侵害。また、パスワードを総当たりで試すのはブルートフォース攻撃、人をだまして情報を聞き出すのはソーシャルエンジニアリング、侵入用の裏口を仕掛けるのはバックドアで、DoS攻撃とは別物。DoSとDDoSの違いは攻撃元が1か所か多数かで、目的はどちらもサービスの停止である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成21年度 春期 ITパスポート試験 問68(IPA)
サーバに対するDoS攻撃のねらいはどれか。
正解:サービスを妨害する。
要点:DoS攻撃のねらいはサービスを提供不能にすること
DoS(Denial of Service)攻撃は、大量の要求や不正なパケットを送り付けてサーバの処理能力や回線を使い切らせ、正規の利用者がサービスを受けられない状態にする攻撃である。ねらいはあくまでサービスの妨害であり、情報を盗んだり改ざんしたり権限を奪ったりすることを直接の目的とはしない。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問52(IPA)解説で登場
DoS(Denial of Service)攻撃の説明として、適切なものはどれか。
正解:電子メールやWebリクエストなどを大量に送りつけて、ネットワーク上のサービスを提供不能にすること
要点:DoSは大量要求でサービスを提供不能にする可用性攻撃
DoS攻撃は、大量のリクエストやメールを送りつけてサーバやネットワークの資源を使い果たさせ、正規の利用者がサービスを受けられない状態に追い込む攻撃である。情報を盗むのではなく、可用性を損なうことを狙う点が特徴となる。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問53(IPA)
DoS攻撃によってサーバが受ける直接的な被害はどれか。
正解:サービスの提供が阻害される。
要点:DoS攻撃の直接被害はサービスの停止・妨害
DoS攻撃は大量の要求や不正なパケットを送りつけ、サーバの処理能力や回線を使い切らせる攻撃である。その直接の結果として、正規の利用者がサービスを使えなくなる。暗号の解読やパスワードの変更、ウイルス感染はそれぞれ別種の攻撃による被害であり、DoSが直接もたらすものではない。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問66(IPA)解説で登場
データを暗号化することによって防ぐことのできる脅威はどれか。
正解:通信内容の盗聴
要点:暗号化が守るのは盗聴に対する機密性
暗号化はデータを第三者に読めない形に変換する技術なので、通信経路上で内容を傍受されても意味を読み取られずに済む。すなわち機密性を守る対策である。誤操作による消失はバックアップ、人をだます手口への対策は教育や運用ルール、DoS攻撃への対策は通信の制限や負荷分散など、それぞれ別の手段が必要になる。
出典:平成26年度 春期 ITパスポート試験 問76(IPA)
セキュリティ対策の目的①〜④のうち、適切なアクセス権を設定することによって効果があるものだけを全て挙げたものはどれか。 ① DoS攻撃から守る。 ② 情報漏えい…
正解:②, ④
要点:アクセス権が防げるのは情報漏えいと不正な改ざん
アクセス権の設定は、誰がどの情報を参照・変更できるかを制限する仕組みである。権限のない者が情報を読めないようにすることで漏えいを防ぎ(②)、書き換えられないようにすることで不正な改ざんを防げる(④)。一方、大量アクセスによるDoS攻撃(①)や、背後から画面をのぞき見るショルダハッキング(③)は、権限設定では防げない。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。