ミッション・ビジョン・バリューとは?みっしょん・びじょん・ばりゅー
ミッション・ビジョン・バリューとは、会社が何のために存在し、どこへ向かい、そのために何を大切にするのかを三段構えで言葉にした枠組み。ミッションは果たすべき使命、ビジョンは将来こうなりたいという姿、バリューは日々の判断や行動で大切にする価値観を指す。経営理念を社員が動けるところまで具体化したもので、事業計画や人事評価、採用の基準に落ちてくるため、現場の仕事とも無関係ではない。判断に迷う場面で立ち返る物差しとして使われる。
最終更新:2026-10-10
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経営理念は「社会に貢献する」のように抽象的で、現場が明日の判断に使うには漠然としすぎている。かといって数値目標だけを配ると、達成のためなら何をしてもよいという振る舞いを生む。そこで、果たすべき使命・目指す将来像・日々の判断で守る価値観の三段に分け、上から下へ具体的になるように言葉を並べる形が広まった。判断に迷う場面や、上司がいない場面でも社員が同じ方向で動けるようにするための道具である。
具体例
サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」を企業理念として掲げ、その実現のためにグループウェアを作り、働き方の制度もそこに合わせている。掲げた言葉が製品づくりと社内制度の両方の判断基準になっている点が、単なるスローガンとの違いである。
試験での引っ掛け
ミッションとビジョンの取り違えが最頻出。ミッションは「今、果たすべき使命」で時間軸が現在、ビジョンは「将来のありたい姿」で時間軸が未来、と分ける。バリューは目標ではなく行動のよりどころである点も押さえる。似た語の経営理念はこの三つを含む大きな言葉、行動指針はバリューを具体的な行動に落としたもの、という関係で整理する。
関連用語
出た過去問
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問12(IPA)
A社では企業理念に基づいてビジネス戦略を策定し実行するための手順を考えた。重要成功要因の抽出、ビジネス環境の分析、ビジネス戦略の立案、ビジョンの設定を図のように…
正解:重要成功要因の抽出
要点:ビジョン→環境分析→戦略立案→重要成功要因→実行計画
経営理念から実行計画に至る流れは、まずありたい姿であるビジョンを設定し、次に外部・内部の環境を分析して、その結果を踏まえて戦略を立案する。そして立案した戦略を達成するうえで鍵となる要因(重要成功要因)を抽出し、それを具体的な実行計画へ落とし込む。したがって実行計画策定の直前にあたる④は、重要成功要因の抽出となる。
出典:平成31年度 春期 ITパスポート試験 問7(IPA)
企業のビジョンや戦略を実現するために、“財務”、“顧客”、“業務プロセス”、“学習と成長”の四つの視点から、具体的に目標を設定して成果を評価する手法はどれか。
正解:バランススコアカード
要点:BSCは財務・顧客・業務プロセス・学習の4視点
バランススコアカードは、財務指標だけでは長期的な競争力を測れないという反省から生まれた業績評価の枠組みで、財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の4つの視点を用いる。各視点に戦略目標と評価指標(KPI)、目標値、実行施策を設定し、ビジョンや戦略を現場の行動に落とし込む。設問が挙げる4視点はこの手法固有のものである。
出典:令和2年度 10月試験 ITパスポート試験 問6(IPA)
BSC (Balanced Scorecard) に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:企業や組織のビジョンと戦略を、四つの視点(“財務の視点”、“顧客の視点”、“業務プロセスの視点”、“成長と学習の視点”)から具体的な行動へと変換して計画・管理し、戦略の立案と実行・評価を支援するための経営管理手法である。
要点:BSCは財務・顧客・業務プロセス・成長と学習の4視点
BSC(バランススコアカード)は、財務・顧客・業務プロセス・成長と学習という四つの視点からビジョンと戦略を具体的な目標や指標に落とし込み、実行と評価を進める経営管理手法である。財務指標だけに偏らず、非財務の要素も含めて多面的に業績を管理するところに特徴がある。他の選択肢はバリューチェーン、PPM、SWOT分析の説明である。
出典:令和7年度 秋期 ITパスポート試験 問29(IPA)
企業経営の中核となる考え方を、ミッション、ビジョン、バリューの三つに分けて示す場合、ビジョンとして示すものとして、最も適切なものはどれか。
正解:企業の存在意義や使命をふまえた、ある時点でのありたい姿
要点:ミッションは使命、ビジョンは将来のありたい姿
この三つの枠組みでは、ミッションが企業の存在意義や果たすべき使命、ビジョンがそれを踏まえて将来のある時点で実現したい理想の姿、バリューがそれらを追う際に全員が共有する価値観や行動基準を表す。ビジョンは到達点を描くものなので、時期を伴う「ありたい姿」として示されるのが特徴である。
出典・参考
公式シラバスの1 企業と法務 > 1. 経営・組織論 > (1) 企業活動と経営資源に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。